見出し画像

ベンゾジアゼピンの減薬方法_11_お薬が沈殿する場合の解決方法

(この記事の内容は私個人の知識・経験・得られた情報に基づく考察であり、減薬をされる方全員にとっての正解を示しているものではありません。お一人お一人にとって最善の方法を見つけるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。)

私が内服していたお薬のうち、レンドルミンD錠は、水に溶けず、すぐに底に沈んでしまう性質を持っていました。

このように、かき混ぜるのを止めると、とたんに底に沈みます。

撹拌終了時
撹拌終了数秒後

このため、かき混ぜてすぐにシリンジで吸っても、お薬が均一に拡散した状態の溶液を吸うのではなく、お薬が沈んだ後の上澄みを吸うことになってしまい、正確な減薬ができませんでした。

仮に片手で撹拌しながら、あるいは、人に撹拌してもらいながら吸引したとしても、シリンジの中でお薬が沈殿してしまい、正確な測定はできませんでした。
なぜかと言うと、シリンジで液体を測定する場合、上に傾けて液量を確認し、もう一度下に傾けて足りない分を吸引したり、吸い過ぎた分を吐出したりする必要があります。この操作をする間ずっと、お薬が液体の中で均一に分布していなければ、シリンジに残るお薬の量が変化してしまいます。

吸引直後
すぐに沈み始めます
すぐに完全に沈殿します

このため、私のように精密な減薬が必要な体質の場合、手で撹拌してシリンジで吸引するという方法では、レンドルミンD錠の減薬はできないと考えました。

そこで検討した結果、スターラーとマイクロピペットを使用することで、この課題をクリアすることができました。

まず、スターラーという機械の力で薬剤を撹拌し続けることで、かき混ぜながら溶液を吸うことができるようになりました。

スターラーを回している限り薬剤は浮遊し続けます

そして、マイクロピペットを使用することで、1回の吸引で目的の量の液体を正確に量り取ることができるようになり、量り取った後の沈殿の問題も解消されました。

マイクロピペットで吸ってもお薬はすぐに沈んでいきますが、
これ以上吸引も吐出も必要ないので、これで大丈夫です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?