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ベンゾジアゼピンの減薬方法_09_いつ調剤するか

(この記事の内容は私個人の知識・経験・得られた情報に基づく考察であり、減薬をされる方全員にとっての正解を示しているものではありません。お一人お一人にとって最善の方法を見つけるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。)

自分で調剤をして減薬する場合、その調剤をいつするのかということを決める必要が出てきます。

調剤のタイミングには幅があり、内服の直前に調剤することもできますし、一方で、何日分かを事前にまとめて調剤することもできます。

私は、色々と検討した結果、内服の前日の午前中に、翌日の夜内服する薬の溶液を毎日調剤するサイクルに落ち着きました。

なぜ内服する前日に調剤するかというと、体調が悪過ぎるなど、調剤ができない事態が生じた時に人に助けを求めるためです。
私は離脱症状が重く、調剤ができない体調の日も多くありました。基本的に、家族にサポートをお願いしていて、私ができない日は家族が調剤してくれていましたが、家族も出掛けたり病気になったりすることはあり得ます。そういった際に、訪問看護や訪問薬剤師さん方に調剤の代行をしていただけるようお願いしていました。
しかし、看護師さんや薬剤師さんもそれぞれのスケジュールがありますので、内服の直前になって今すぐ調剤してくださいという訳にはいきません。
そのため、内服までの時間の余裕を確保する目的で、前日に調剤することにしました。

午前中に行っていたのは、私の体調が午前中の方が比較的良い状態だったからです。
私は、ベンゾジアゼピンを睡眠薬として眠る前にだけ内服していましたので、午後に比較すると午前中の方が体内にお薬が残っていて、離脱症状が軽い状態でした。
このため、午前中のうちに調剤を済ませてしまうことにしました。

毎日調剤を行った理由は、試しに二日分まとめて調剤したところ、体調が悪くなったからです。
私の内服していたお薬は、水に溶かして時間が経つにつれて、何らかの変化が起きて時間経過とともに活性が変化していく可能性があるのかなと感じました。
このような可能性がある場合、一番良いのは内服の直前に調剤するということになるとは思うのですが、上に書いたように、その調剤がそもそもできない可能性があることを考えると、毎日、調剤してから一日半置いた薬剤を飲むというサイクルに固定することで、日ごとの変化を小さくする方を選択しました。

私の内服していたお薬はまとめて調剤できませんでしたが、もし仮にまとめて何日分か調剤できるようであれば、色々なメリットがあると思います。
特に私のように自力で調剤できない人の場合には、誰かにまとめて調剤しておいてもらえるというメリットはかなり大きいと思います。

上にも書きましたように、私は看護師さんと薬剤師さんに調剤のサポートをお願いしていたわけですが、看護師さんも薬剤師さんも訪問の回数に法律上の制限があり、毎日来ていただけるわけではありません。
体調不良は何週間も何か月も続くことがあるわけですが、その間、全ての日をカバーすることは不可能でした。
私は家族がいたため結果として大丈夫でしたが、一人暮らしなどの場合には、看護師さんや薬剤師さんが来ていただける日にまとめて調剤できるような形にするか、他の方法で毎日カバーできるようにするなど、さらに工夫が必要かと思います。

ただ、まとめて調剤すると、日々の体調の変化に合わせて、細かく減薬量を決めるということはできなくなるというデメリットはあります。

これらのことを考慮した上で、それぞれの人に合った調剤のタイミングを見つけていくのが良いのかなと思います。

なお、お薬を水に溶かして微量ずつ減薬するような調剤をお願いする事はかなり特殊ですので、全ての訪問看護ステーションや薬局で引き受けて頂けることではありません。もし必要なだと感じられる場合には、訪問看護ステーションや訪問を行っている薬局に対応可能かどうかを個別にご相談されることをおすすめします。


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