ベンゾジアゼピンの減薬方法_01_調剤に使用した機材
(この記事の内容は個人の知識・経験に基づくものであり、減薬をされる方全員にとっての正解を示しているものではありません。お一人お一人にとって最善の方法を見つけるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。)
私は、ベンゾジアゼピンの極少量の減薬でも、強い離脱症状が出る体質です。
このような体質を踏まえて減薬方法について検討した結果、お薬を水溶液にして減薬する方法が適していると感じました。
ところが、実際にお薬を水に溶かしてみたところ、
私が内服していた二剤うちのレンドルミンが、どんなに撹拌しても水に溶解せず、すぐに沈殿してしまい、正しい量を測り取ることが困難でした。
このため、多くの人が使用されていたシリンジを使った方法では、正確な減薬を行うことが難しく、結果として強い離脱症状が出現しました。
そこで、相談に乗って頂ける方と検討しながら自分なりの工夫を加え、マイクロピペットとスターラー、メスシリンダーという、実験器具を利用して調剤を行う方法を確立しました。
結局は、普通に溶解する方のマイスリーも、この手法の方が簡単でより正確に調剤できるため、同じ方法で減薬・断薬しました。
初めは器具を使うことに慣れる必要がありますが、慣れてしまえば、毎日の調剤の負担を少しでも軽くして、より正確な減薬ができる方法です。
私が実際に使用した器具は以下のようなものになります。
マイクロピペット
マイクロピペットとは、少量の液体を正確に量り取るための器具です。あらかじめダイヤルで設定した量の液体を、一回の吸引で正確に量り取ることができます。
私はギルソン社製のピペットマンP1000、P5000の二種類を使用して減薬を行いました。
(それぞれのマイクロピペットに合ったチップも合わせて購入する必要があります。)
スターラー
スターラーとは、
液体を撹拌するための器具です。
メスシリンダー
液体の量を確認するために、メスシリンダーも使用しました。
メスシリンダーとは、液体の体積を測るための器具です。
その他
お薬を溶かす容器として計量カップを使用し、混ぜるためにマドラーを使っていました。
調剤後のお薬は、密閉できる保存用の容器に入れていました。
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