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ベンゾジアゼピンの減薬方法_03_ドライカットか水溶液法(水溶液タイトレーション)か

(この記事の内容は私個人の知識・経験・得られた情報に基づく考察であり、減薬をされる方全員にとっての正解を示しているものではありません。お一人お一人にとって最善の方法を見つけるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。)

お薬を一気に全部やめるのではなく、徐々に減らしていく場合には、何らかの方法で一錠のお薬をさらに小さくする事が必要になります。
お薬の量の変化に、体がある程度耐えられる場合には、錠剤を包丁やカッターなどでカットして薬を小さくするドライカットと呼ばれる方法で減薬可能です。もう少し精密にしたければ、天秤を使用して粉砕したお薬の重量を測定することで対応できます。
しかし、私のように、0.1%といった、ごく少量の薬剤量の変化にも敏感に反応して強い症状が出る体質の場合は、さらに微量の減薬をするために、お薬を何らかの物質と均一に混合して体積を増やすことが必要になります。

一般論として、お薬をかさ増しして飲みやすい量にする際などには、粉砕したお薬に乳糖やでんぷんを混合する方法が用いられます。
この方法であれば、私が最終的に採用した水溶液にする方法と比較して、長期間の保存に耐えられるので、まとめて調剤できて、毎日作業する必要が無いというメリットや、大量の液体を一度に飲む必要が無いというメリットがあります。
私は実際に乳糖を購入して、粉砕したお薬と混合し、電子天秤を用いて調剤を行ってみましたが、お薬と乳糖を均一に混合する事が難しく、正確性に欠けるように思いました。また、0.01%の単位の調剤をするためには、電子天秤を用いても二段階に分けて行う必要があり、毎日行うには非現実的な作業でした。

そこで、私は、お薬を液体に溶かす水溶液法(水溶液タイトレーション)という方法で減薬を行うことにしました。


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