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ベンゾジアゼピンの離脱症状_04_頸部・胸部の自律神経症状_咽喉頭異常感症(ヒステリー球)・呼吸困難感・過換気・胸部の不快感・胸内苦悶・胸痛・動悸_自律神経に関連する症状03

(この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。)

この記事では、私が経験した自律神経に関連する症状のうち、頸部や胸部に症状が出るものについて列挙していきたいと思います。


咽喉頭異常感症(ヒステリー球)

咽喉頭異常感症(ヒステリー球)とは、交感神経が働き過ぎる結果として食道付近の筋肉が収縮して食道の内腔が締め付けられること等によって、違和感・圧迫感・異物感などを生じる状態のことを言います。

私の場合には、喉をグッと押されている感じや、喉の内側から圧迫するように何かが込み上げてくるような感じなどがあります。

症状は毎日ほとんど常にありますが、圧迫感が強い時はかなり苦しくて、何も手に付かないこともあります。
物理的に喉が締め付けられるような状況で症状が著明に悪化するので、例えば、タートルネックの服は絶対に着られませんし、クルーネックでも首に少しでも当たる感じがすると息苦しくていてもたってもいられない感じになります。
マフラーやストールは苦しくないように自分で調節して巻くことができるので、寒さを防ぎたい時などは、そういった小物で調節しています。

呼吸困難感・胸部の不快感・過換気・胸内苦悶・胸痛

呼吸困難感・胸部の不快感は、私の場合とても頻度の高い症状で、弱い感覚まで含めれば、毎日欠かさず一日に何度も感じますし、体調が悪い時期には何か月という単位で一秒も途切れることなく持続します。
息ができない感覚や酸素が薄いような感覚の時もありますし、胸の圧迫感や締め付けられるような感覚、石のような重い何かが詰まっているような感覚、内側から突き上げるような苦しい感覚の時もあります。

とても症状が強くなると、胸内苦悶と呼べるような状態になります。
胸内苦悶とは、圧迫感・窒息感・絞扼感などの胸部に起こる強い違和感を表す言葉です。心筋梗塞だったり気胸だったりといった心臓や肺の重篤な病気の症状として現れるものですが、胸を押さえて苦しみに悶えるような感覚という意味では、ベンゾジアゼピンの離脱でも起こります。
私の場合は、胸が苦し過ぎて身動きや会話がまったくできないという時間があります。
強い圧迫感、締め付けられるような感覚、息苦しさ、胸痛が起こり、ベンゾジアゼピンの離脱症状であるという理解が頭に無ければ、救急車を呼んでしまいそうな症状です。
内臓感覚を司る神経の働きを制御できなくなっていること、自律神経の乱れのために実際に呼吸や心拍が不安定になっていること等に起因しているのかなと思います。

これらの症状がある時には、実際には血液中に十分な酸素がある状態でも、呼吸が十分にできていないと脳が判断してしまうために、たくさん呼吸をする反応が体に起こってしまって、過換気の状態になることもあります。

動悸

自律神経は常に、その時その時の体の状態に応じて心臓が収縮する速さ、収縮する力などを細かく制御することで、全身の血の巡りを必要十分な状態にするように調節しています。
ベンゾジアゼピンの離脱によって、自律神経に不調が生じると、この機能にも影響が及ぶことになります。これに内臓感覚の過敏も相まって、動悸を感じる機会がとても多くなると考えます。

私の場合、何のきっかけも無く、あるいはふとした動作をきっかけに、突然脈が速くなったり、鼓動を大きく感じたりすることがしばしばあります。喉のあたりやお腹で心臓が拍動しているような感覚がすることもあります。体中に強烈な拍動を感じることもあります。

ただドキドキしているだけであれば、動悸を感じながらも何かできるのかと思いますが、実際には胸の苦しさなどが伴うので、じっと治まるのを待つ以外にありません。


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