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最も辛い人とは

患者さんからよく
「普通の人になりたい」と相談される。
たぶん言い換えると
「自分は普通以下」
と考えているということなんだろう。

それってめちゃくちゃ辛いことだと思うんですよ。
そう言う人は総じて自己肯定感が低く
難治的なうつの人が多いように感じます。


私は自分で自分のことを愛せない人
最も辛い人だと思うんですよね。

24時間ずっと辛いわけですからね。
怪我や身体の病気の辛さは
怪我や病気のせいにできるけど

自分自身を愛せないって
誰のせいにも出来ないし
消えたくなったり
こんな自分じゃ関わる人に
迷惑かけると感じてしまい
誰にも救いを出せない。

死にたい
と検索すると健康相談ダイヤルに
繋がるんですけど
そこに電話かける人って
もうギリギリの状態なんで
上手く言葉にして相談することもできないんですよ。

すると結局勇気を出して相談したのに
言いたいことも言えず
また自分で自分を責めてしまって
自己嫌悪に陥ることもある。

朝鏡に写った自分を見て嫌になり
ご飯が喉を通らない自分が嫌になり
夜も鬱々として眠れず消えたい衝動に駆られる。

そしてなによりその悩みは
当事者以外からは
共感されないことも多い。
社会からはメンタル疾患に対する偏見もあるから
安易に打ち明けられないと感じていたりする。


こうなると薬だけじゃ治らない。
運動療法、食事療法
そして物事の捉え方を変えていく必要がある


冒頭の「普通の人」
これって定義ないんですよ。
患者さんに「普通の人ってどういう人?」
って聞いてみると
仕事したり、結婚したり、通院しなかったり
そう返答されるんですが

みんながみんな
働いて結婚するわけでもないし
病気になれば誰だって通院するでしょう。

通信簿で言うオール3の人って
世の中にはあまりいないんですよ。

むしろオール3の人は普通じゃないです。
レアです。

みんな特徴的な個性を持って
生きているわけです。
なのに自分自身のダメな部分や
できない部分にばかり目が行ってしまう状態が
自分を不幸せにしていると思っています。


とは言え考え方から変えるのは大変なので
先に行動から変える方が楽だよ👍
というのが私が唱える考え方ですが

具体的なプランについて考えましょう。


答えは人によっていくつかあるだろうけど
不正解もあります。
それは面倒くさい事ですね。

続かなくて習慣化出来ず
それが失敗体験になってはいけないので
ひたすらシンプルに、シンプルに。


お勧めする具体的な行動プランの答えは
日記ですね。
ネガティブなことを書く日記ではなく
その日あった良いことを書く日記。
もちろん短くてOK🙆‍♂️🙆‍♀️

効果は
①自己洞察
②良いところに目を向けられるようになる

①日記を書くことで自分自身の
考えや傾向を客観視出来るようになったり
思考が整理される。
そうすると自分を苦しめてる悩みが
自分自身の考え方が自分自身を
苦しめている原因
だと気づく。
例えば、ちゃんとしなきゃいけない
人に迷惑をかけちゃいけない
という考え方が自分を生き辛くしている、とかね。


②日常の中で
めっちゃ幸せなことってあまり起きないんですけど
ちょっとした幸せなら割と起きてるんですよね。

近所の人が挨拶してくれた、とか
お昼テイクアウトしたご飯が美味しかった
お店の人が笑顔で接客してくれた
とか見落としがちな幸せに気付けるし
そういうささやかな出来事が幸せなんだと
感じるようになれる。

そして日記を書くために
常に日頃の幸せに目を向けるようになる。

そういう視点で生きていけることが
幸せってことなのかなー
と思うようになれば最高🥰

結局幸せは主観なので
何も1000万稼がなくても
小さいことに幸せを感じれる方が
幸せなんですよね。

1000万持っていても
あれも買えない、あの人の方が稼いでるし
自分なんてまだまだだ…
なんて思ってるうちは幸せとは言えないと思うので。

出来ない自分に対して
反骨精神で頑張ることも否定しないけどね。


普通の人になんかならなくてもいい。
特徴的な人生を歩みましょう🥰
どうしてもネガティブから抜けない時は
日記を書いて行動を変えて
ポジティブな面に目を向けたり
客観的に物事を見れるように
思考を徐々に変えていきましょー。

という話でしたー。

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