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こんな綺麗な月夜に

金曜日の夜、明日からは休みになる仕事終わり。外は綺麗な月夜。
昨日は十三夜だったらしい。明日は満月か。
外の寒さと比例して月や星空は綺麗になっていくように思う。空気が澄んでいる。だから寒いんだけど。

5日間の仕事を終えて、やっと休みがくる。いつもなら嬉しいはずだ。
それなのに今日は、仕事を終えて更衣室へ向かうところから徐々に気分が重い。靴を履き替え、何とか笑顔を作りながら「お疲れ様でした」と答え、職場を後にした。重い足を引きずりながら、やっと車にたどり着くと、身体中が絶望感でいっぱいになった。
理由は分からない。ただ単に職場で張っていた緊張が途切れて疲れが襲ってきたのかもしれない。でも泣きたいようなこの気持ちはなんだろう。
とりあえず車を走らせ、近くのコンビニに停めた。今日の夕飯はコンビニでもいいや、とお弁当を2つ買う。家では母が待っている。
母は父親からのDVとモラハラのせいで、台所になかなか立てなくなった。器用でなんでもできる母だけど、台所に行くには勇気がいるらしい。

家に帰りたくないわけじゃない。
でもこのまま続く毎日に嫌気がさす日もある。

だから車の中で、コンビニの1杯のカフェラテとnoteを書くこの時間が大切だと思い知る。

自分を立て直す。
自分の努力じゃどうにもならないこともある。八方塞がりのような毎日だって、どこかに抜け道はある。わずかな光を探しながら、毎日真っ暗な道を這って進んでいるような気がする。

今夜も月が綺麗だ。泣きそうな気持ちは収まらないけど、明日はすこしだけいい日でありますように。

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