見出し画像

イベント落選の日あっと二回目

「今年の夏イベ、落選したようだ」
「oh……」
 バー・メキシコに何とも言えない空気が漂う。黒尽くめの男は今回二度目のイベント申し込みだったが、あえなく抽選漏れとなったのだった。
「文章系はゆるいと思うんだが、それでも落ちる時は落ちるか……狭い枠だ」
「ドンマイ!シマッテコーゼ!」
 平常よりは気落ちしたっぽいふいんきの黒尽くめに対し、すっかりいつもの相棒みたいになってる清朝期の中国服のマッスルが肩を叩く。そんな黒尽くめに、落ち着いた色合いの作業服の男性も声をかけた。
「でも、新刊はどうするんだい?3巻も出すんだろう?」
「もちろん、出すつもりだ。原稿自体はもうあるし、本を出すのに何も問題はない。で、問題はどうやって頒布するかだが……」
 思案にくれる面々をさておき、バーのウエスタンドアをかっ開いてゆるカジュアルのゆったりした服装に、眼鏡をかけたパルプスリンガーがうっきうきで宣言してみせた。
「夏イベ!当選しましたーっ!今年も参加します!」
 声たかだかと報告してみせたゆるカジュアルを、黒尽くめが八方から分身取り囲み包囲!
「カッカコマレターッ!?」
 必殺の包囲網からの、決断的ドゲザ行為メント!八分身が一斉に土下座する!
「モモノ!すまん!今年も落ちたんで一緒に参加させてくれ!」
「あ、あーそっちは落ちたのか。良いよ、今年も俺達のチームで行こうぜ!」
「アリガトウ……アリガトウ……」
 二つ返事で承諾してくれた事に感謝しつつ、黒尽くめが立ち上がった所で、これまた黒いコートにあごヒゲを伸ばした闇医者からツッコミが入った。
「おヌシら張り切っとるのはいいが、流行病がおさまらずにイベント中止になりうるのは忘れるんじゃないぞ?」
「Oh……」
「ふぁっきんびーるす……」

告知

という訳で、今年の初夏コミケも桃之字=サンとこにお邪魔することになりました。コチラ側での細かい告知はまたいずれ行うとして、詳細は以下をご確認くださいませ。

意外に締め切りまで間がないので籠もって作業をやっていきます。ナウ。
無事イベント開催された暁には、手洗いうがいをしっかりした上でご来場ください。

一回目のお話はコチラ(本造りの知恵もあるよ!)

現在は以下の作品を連載中!

弊アカウントゥーの投稿はほぼ毎日朝7時夕17時の三回更新!
ロボットが出てきて戦うとかニンジャとかを提供しているぞ!

#毎日note #毎日更新 #毎日投稿 #小説

ドネートは基本おれのせいかつに使われる。 生計以上のドネートはほかのパルプ・スリンガーにドネートされたり恵まれぬ人々に寄付したりする、つもりだ。 amazonのドネートまどぐちはこちらから。 https://bit.ly/2ULpdyL