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NoteとWeb小説とエコシステムと

面白い、というだけでは中々芽が出ない現実、ここではその原因を探ってみよう。何、原因がわかれば戦いようもあるというものだ。もちろん、面白い方がより良い効果が出るので、そこは断じてお間違えのないよう頼む。

Noteで読者獲得の鍵はエコシステムにあり

まず、エコシステムとはなんぞや?という所になるが、細かい定義とかはここでは要らんので気になる人はググってくれ。

RPGで例えると、敵を倒す>経験値を得る>レベルアップ>より強い敵を倒す>より多くの経験値を得る、というふうにサイクル、円ループになっており、サイクルを繰り返すことで特定の数値が向上する過程だ。経済活動に関わるサイクルの場合、エコシステムとか呼ぶそうな。(元々は生態系を指すのだが、経済に置き換わってるのが地味に業が深い)

作家の場合は一番獲得したいのは、読者になるだろう。もちろん、そんなに読み手を求めてない人はそれでいい。だが、エコシステムを考慮して創作活動を行わないと、駆け出しの頃はいつまでたっても読者が増えないという事態に陥りがちだ。何故そうなるのかを深堀してみよう。

長期連載は初期の読者獲得のエコシステムとして機能しない

作家のWebでの基本活動は、新作を投稿する>新規読者を獲得する&既存読者に満足してもらう>次の作品も読んでもらう、が基本軸になる。では何故長期連載がエコシステムとして機能しないのか、分析してみよう。

過去にも何度も述べた通り、Noteでは閲覧の旬は投稿後数時間が主だ。ワクワクドキドキで連載の第一話を投稿しても、読者が獲得出来るのはほんの数時間。つまり見てくれる人も、初めてなら数十人いればまあ上等といった世界である。

で、だ。人間は基本小説の途中から読み始めはしないもんである。つまり継続して読んでくれる人は第一話の質にも寄るが、50%超えれば上等だろう。
ここで重要なのは、ただ連載を継続しているというだけでは読者が増えないとこだ。普通は徐々に離脱していく。

連載を継続した場合、読者が増えるのは作中盛り上がるイベントとかが入り、それまで読んでくださってる方が「ウオーッ!この作品ほかの人にも読んで欲しい!」ってなってシェアとか布教とかしてくださったタイミングだ。

これはかなり運が絡む。良質な作品作りを心がけていても、自作が刺さる人にこっちが投稿したタイミングで巡り合わなければそこまでだ。漫画雑誌などと違い、本命のついでに読まれるといったこともWeb小説では無い。

ある程度ファンが元々付いていたり、あるいは第一話の公開が多くの人に読まれるタイミングだった(例えばコンテストとかだ)場合、シェアしてくださる人の実数も向上するので、長期連載でもやっていきやすくはなる。

だが、都合よくそういう機会に恵まれるとも限らない。運に身を任せるのは生殺与奪の権利を他人に与えるようなもんだ。建設的な施策を考えよう。で、解決策だ。

活動初期のエコシステムとして機能するのが読み切り

初期の活動時は、連載は中々読んでもらえないし、読者の流入ルートが限られまくるので徐々に低下していく。それでも連載を継続するのは中々胆力が求められる話だ。

過去にも読み切りを何度も投稿するのが大事と述べたが、エコシステムとして俯瞰した事でその重要性がより明確になった。初期の時点で読者増のサイクルを効率よく回せるのが読み切りの短編だからだ。

読み切りであればぱっと手に取りやすいし、面白ければ次のも手にとってもらえる。つまり、読み切りの質が良ければ書いた分だけチャンスが巡ってくる。

さらに、短編をしっかりまとめるのは自分にとっても練習になる。不要な要素は捨てて、主題に集中し、バシっと終わらせる。短編をまともに作り上げられれば、長編を書く足がかりになるだろう。

総括すると、Noteという環境においては、まず読み切りでしっかりハートを掴んでいくのが肝要となる。滑ってもまあ単発だし……で流してもらえるのでリスクも少ない。

そうやっていって、しっかり地固めが進んでから本番の連載に入ると良い。
また、連載中でも短編をちょいちょい投下するのも有効だ。こまめにやっていこう。

まとめ

・Web小説プラットフォームでは、面白さと全く関係ないとこで振り落としが発生している
・それを回避するには、読者増を発生させるエコシステムを考える
・基本、読み切りの短編を数こなして新規読者の獲得を軸にするといい
・その他、自分の活動方針にあったエコシステムをデザインしよう

面白さと全く無関係のところで選別がかかってしまっているのは、知らないでいると実にもったいない話だ。しかし、逆に言えば知っておいて対策をはれば後は自作の面白さを存分にぶつければ良い話でもある。

具体的なエコシステムのデザイニングとか、活動初期の積極的なコミュニケーションについてはまたいずれさせていただきたい。

戦場へ

敵を知り、己を知り、更には環境を知れば勝ちに一歩近づく。
びっぐ・さくせすするためには創作だけに専念しているわけにもいかないのは中々切ない話だが、俺は専業をめざしているので真面目に対策を立ててやっていく。もちろん、作品の質向上も怠らない。

余談だが、ソーシャルハックで初期のフォロワーを集めても、作品を公開することに寄る読者増のエコシステムが機能していないと徐々に読んでくださる方は減っていく。その点でも、エコシステムが機能する構造かは、非常に重要だと言えるだろう。

今回はここまでだ。またな。

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