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大好きだった作品が23年振りに読める

思い出の一冊でも、いつでも、生きている限りずっと読めるとは限らない。
むしろ本もまた、消費財である以上丁寧に扱っても読み続ける以上は擦り切れ、バラけていつかは本としての体をなさなくなる日がくる。

本読みだったら、そういう手が届かなくなった作品は一作や二作はあるかもしれない。もちろん、読む前に手が出しにくくなるケースもある。
最近だと、石ノ森章太郎氏のゼルダの伝説は版権の都合か、電子書籍版は配信停止となり、わずかばかりの市場中古品が散見されるばかりとなってしまった。

紙は無限じゃないし、世界にも都合がある。
そんなご都合ゆえに手が届かなくなってしまった作品が、今回23年振りに帰ってくる。非常に嬉しい話だ。それはなんの作品かというと……以下である。

ゲームじゃねえか!という突っ込みはご容赦いただきたい。
大事なのはセットになっている書籍の方だ。以下の内容。

・「サガ」シリーズ小説集 SaGa: Re-imagining Stories

これだ。コイツは過去のSagaシリーズの攻略本とかにひっそりと収録された、ベニー松山先生の傑作ノベライズが再収録されるのである。

なんか14500円もする限定版への収録だが、後日電子書籍版も予定されているようなので両方ゲットしたいところだ。特に電子書籍版は勧めやすいのでとてもありがたい。名作はもっと幅広く読まれてほしいからだ。

元をたどると、ゲームの攻略本にノベライズ化された小説がついていたのである。どういう企画の流れゆえかは俺が知るよしもなかったが、sagaシリーズ中のうち、サガフロンティアの1と2の解体新書にて、ノベライズ化されていたのであった。

ベニー松山先生といえば、ウィザードリィシリーズのノベライズ化でも知られている方だが、ゲーム要素のキャッチアップとオリジナル要素のミキシングがべらぼうに巧みであり、その上小説家としての足腰もめちゃんこ強靭なので当然のようにこの攻略本小説も読めた人間には好評を博したのである。
のだが。

ご存知の通り、ゲームの攻略本というのはゲームの販売に合わせて売られる商品。ゲームハードが移り変われば当然のように重版や再販はされず、歴史の闇に葬られがちな書籍の中でも特に厳しい立場のジャンルだ。

該当作品が乗っている裏解体新書も、今では色あせた中古品がそれでもプレミアで売られている始末である。

こっちはこっちで再販してくんねーかな、と思わなくもない。
サガフロンティア自体も来年夏にリマスター版として発売されるわけだしな…こっちもすごい。

当時ボツになったイベントと、追加要素としてノベライズシナリオをゲームにフィードバックし八人目の主人公として実装する力の入れようだ。

とてもありがたい話だが、長い年月の後にこんなにいたせりつくせりの扱いが公式から出てきてしまって良いのだろうか。これもまた常日頃からのポジティブフィードバックと、お布施の賜物だと思っておきたいところである。

戦場へ

常日頃から好きだって言っておく事と、お金を出しておくことはとてもだいじだ。資本主義である以上、ビジネスにならない企画はポシャるし、好評かわからない作品は供給もされなくなるからだ。

おまえも大事な作品群については、人生に支障をきたさない範囲でしっかりお布施アンドポジティブフィードバックしておくといいぞ。

今回はここまでだ。またな。

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