ホームズ以外のコナン・ドイルの作品って知ってる?から学ぶPMFの重要性

自分の力作の方が、あんまり知られていない悲劇。

ホームズはドイル氏に取って本命ではなかった

シャーロック・ホームズは、サー・アーサー・コナン・ドイル氏にとって、本命の力作ではなく片手間の小遣い稼ぎの作品だった、というのは良く知られているトリビアだと思う。

では、もう少し突っ込んで考えてみよう。ドイル氏の本命の力作について、知っている人は居るだろうか?俺は一回調べてみたけど、忘れた。シャーロキアンの人たちはあくまでシャーロキアンなので、ホームズ以外の作品まで把握している人は少ないのでは無いかと考えている。

ちなみに、答えの一つは『ジェラールの冒険』なのだが、この作品、なんと日本語Wikiには解説ページがない。英語にはちゃんとある。当時はそれなりにヒットはしたそうなのだが、さもありなん。

現代の日本でも、ドイル氏のホームズ以外の作品は中々手に入らない。もう出版されておらず、中古本くらいしか無い状態だからだ。もっとも、買おうと思えばなんとかならなくもないが。

これが、プロダクト・マーケット・フィット(以下PMF)のギャップ実例と言って差し支えない。ユーザーの需要に合致した作品かどうか、でここまで差が出るものなのだ。

ヒットは必ずしも作者の力量だけによるものではない

もちろん、箸にも棒にもかからないようでは、ヒットなど夢のまた夢。一定の力量は求められる。だが、その先は運否天賦、自分の作品が市場に需要があるか、つまりPMFの高低が、ばかにならない影響をもっている事がわかる。

一番有名なのが、サー・アーサー・コナン・ドイル氏なので例に出したが、特段同様の話はいくらでもある。それを考えると、作品が変わっても安定して需要を確保出来ている作家はとてつもない、といっていいだろう。作品が変わっても、根底に流れるコンセプト、信念が共通さえしていれば、別の作品になっても人を惹き付け続けるのかもしれない。作品ではなく人にファンが付く、というやつだ。

逆に、PMFに合致していることと、作品の質の高低は別の判定枠なので、思うように伸びない原因を作品の質だけに求めてしまうと、上手く解決しない事が考えられる。

では、文字書きはどの様にして、読み手の心を掴んでいくべきか。

いかなる作品であれ、人の心を掴む仕掛けを入れる

何処に関心を引く仕掛けを入れるかというと、noteなら冒頭、タイトル、そして本文の転換点だろう。

まず、冒頭が平凡だと、まず開いてもらえない。
起床から書き始めたり、平凡な日常を描写として冒頭に入れるのはスルー要因なので、明確な事由がなければ避けるのを勧める。

タイトルも同様に、徒然なるままにとか大作家のコピペをしても一切関心が引けないだろう。使い古されすぎてるからだ。日記を置いてるだけだから読まれなくていい、と割り切るのでなければ、タイトルもしっかり考える必要がある。

で、本文。
人の心を掴む展開は割と型が定まってて、それはキャラクターが強い輝きを放つ瞬間だ。

キャラクターの生の証が輝く瞬間こそ、もっとも人の心を引きつける。それは取りも直さず、死ぬ瞬間でもあったりする訳だ。登場人物が熱く生き様を見せつけるシーン(それは時に惨めだったりもする)が、もっと物語を読みたいと思ってもらえる重要なファクターといえるだろう。

と言っても、上記はあくまで一例に過ぎないので、最愛の恋人にラブレターを書く意気込みで、読む人のハートをぶち抜くなにかを込めればいい。

戦場へ

PMFも大事、作品の質としての仕掛けも大事。結局両方要るというわけだ。
どうにかこうにか、上手いことやっていきたいものである。

今回はここまでだ。またな。

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