軽率にケガするのはやめとこうとなった日

スマホが鳴った。連絡先を知らせる相手は数少ない自分にとって、電話が鳴るのは非常に珍しい事だ。

「はい、遊行です」
「あ、遊行さんですか？こちら○○クリニックです。人間ドックの検査結果で至急お知らせしたい内容がございまして連絡させていただきました」

この時点で俺のイヤな予感アラートがビィンビィンに鳴り響いていた。普通書類郵送で知らせるのにわざわざ電話とは……しかし、聞かずにいても無かったことにはならないので先を促す。

「遊行さんの血液型、O型のRhマイナスとなっておりまして…」
「ハ？」

非常に失礼な話だが、そんな風な、漫画みたいな声が本当に出てしまった。レアな奇病とかでなくてまだ良かったが、割と厄介な事実であった。

俺のリアクションで、通知した内容が何を意味するのか理解してるととらえたらしく、医師の方はそこで報告を終えた。わざわざ知らせてくれた医師の方には丁寧に礼を告げて電話を切る。

完全に他人事だと思っていたので、この歳にして知らされたのが地味ーにインパクトがあったのだ。

「マジか……」

血液型のRhマイナスとは

一般的には、血液型はABOABの四種類が知られている。
んのだが、医療的にはこれに、Rhプラスとマイナスが関わってくる。つまり実際には八種類あるわけだが。が。

Rhマイナスの血液型は、統計的には大体二百人に一人となっている。FGOの限定星5の確率よりも低い確率だ。やったぜ。

で、血液型がレアということは、当然合致する輸血量の備蓄も少ない訳だ。つまり、うかつに事故って十分な輸血ができない状態になったら詰み、ゲームオーバーである。

もちろん、怪我さえしなければ、あるいは大量輸血が必要な事態にならなければ何も怖い事はないのだが。それでも不意の事故にあった場合、助かる確率は大きく下がりそうではある。

対策

普通に暮らす分には、今んとこ血液型がRhマイナスだろうとさしたる弊害はない。気をつけておくべきなのは以下の点だ。

1.自分の血液型を知っておく

血液型をちゃんと知ってるかどうかで、緊急時の初動対応がスムーズだ。メモ書きとかにして財布にもいれておこうと思う。自分が意識がない時に治療者に知らせる手段を保持しておく必要がある。

2.子供を持つ時に、医師に通知する

Rhプラスマイナスの違いは、妊娠出産時に影響が出る。組み合わせ次第で、母はマイナス、赤ちゃんはプラスになったりするのだ。

そうなると色々気にしておかなければならない事が増えるので、事前に医師に通知して指導を受ける必要がある。俺も今んとこそんな予定は一切ないが、このタイミングで認識出来たのは良かった様に思う。

戦場へ

まさかまさかの……というこの。思い込みで記憶しておくんじゃなく、ちゃんと検査受けておくのは大事なのだな(両親からは一切この話はなかった気がするのだが、俺が忘れてるだけだろうか)

最後に一言、みんなちゃんと血液型検査は受けて把握しておこうな！じゃないと緊急時に生死を分けたりするかもしれないぞ！

今回はここまでだ。またな。

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