見出し画像

日高屋と株式投資

アパートから近いので、食事の支度が面倒な時や帰りが遅くなった時などに、たまに日高屋に行く。ある時ふと、ニラレバ炒めが食べたいと思ってテイクアウトしたらおいしかったので、以来、日高屋のニラレバ炒めのファンだ。単品で税込550円。アパートに戻って、これとビールでささやかな幸せに浸る。もう〜、どんだけ生態がオヤジなんだよっ。

今日久しぶりに行ってみたら、けっこう混んでいた。いつもは外回りの営業マンや一人暮らしの学生風、バイト帰りの若者、近所のおじちゃんなどが多いが、土曜日の夕食どきだったからか、家族連れやカップルも多くて繁盛していた。

店にお客さんがたくさん入っていて、店の人がきびきびと働いていて活気があるのは、見ていて気持ちがいい。コロナ明けだったから余計にそう思ったのかもしれない。前にも書いたけれど、私は日高屋が好きだ。ここではたまにラーメンを食べるか、ニラレバ炒めをテイクアウトするくらいだが、この店の、安くておいしくて、庶民の味方というような、気取りのなさが気持ちいい。そして、お客さんもただ安いからじゃなくて、おいしくて満足させてくれるからここに食べに来るという感じがあって、お店とお客の間にサラッとした信頼関係がある。

店内は何の意匠も凝らされていなくて、ただ、清潔で、食事をする場所としての必要最小限度の快適さを備えているだけだが、そこにこの店の矜持を感じる。客には安くておいしい食事を提供し、従業員にはきちんと報酬を与えることを大切に考えて、他のところは徹底的に合理化しているように見える。合理化イコール人件費削減じゃないんで。その姿勢がお店にも従業員の働き方にも感じられて、それが私にはとても好ましいのだ。

いつものようにニラレバ炒めができるのを入り口近くのカウンター席に座って待ちながら、ふと、「日高屋の株価はいくらだろう」と思った。私はあまり外食をしないので日高屋にもたまにしか行かないが、日高屋とここで働いている人を応援したいなと思った。それには、お客となって足繁く通う以外にも、株式を買って応援するという方法もある。

私は最近、株式投資で企業を応援することを考えるようになった。株式投資で資産形成するしかないご時世になったが、ただ、儲かる株式を買うというのではなく、自分が応援したいと思う優良企業の株式を買うことで間接的に社会貢献したいと。もちろん、株なんかちょっとしか買えないけど。

私が応援したいと思う企業の条件はこうだ。

商品やサービスがいい。
従業員を大切にしている。
顧客を大切にしている。
企業倫理に反することをしない。

その結果、

社会によいインパクトを与えている企業。

そういう企業を見つけて応援するのって気分いいんじゃないかなぁ。100株買ったら株主になって株主総会ってとこに行けるのかなあ。どんな人が来るんだろう。何着て行こうかなあ♪と、ニラレバを食べながら妄想を膨らませた。それにしても、このニラレバ、ビールによく合うわ〜。




らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。

らうす・こんぶのnote:

昼間でも聴ける深夜放送"KombuRadio"
「ことば」、「農業」、「これからの生き方」をテーマとしたカジュアルに考えを交換し合うためのプラットフォームです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?