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コラボしようぜで始まったけどまだ中身も決まっていない本の連載

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突然の「コラボしようぜ」というツイートから、いきなり始まってしまった本の企画を連載していくマガジンです。 https://scrapbox.io/kuratakabooks/
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2018年2月の記事一覧

第十三回:物を売るのではなく、顔を売る

第十三回:物を売るのではなく、顔を売る

さて、前回では、「バットマン・ビギンズ」ならぬ「鷹野凌・ビギンズ」を語っていただきました。まったく新しいペンネームを作り、ゼロから執筆活動をスタートした結果、数年で「鷹野凌」という名前を確立した。すばらしいお話です。

かくいう私も──程度に違いはあるにせよ──田舎でコンビニ店長をしていた人間が、ふらふらと続けていたブログおかげで、今こうして物書きとして生計を立てているという経緯を持ちます。インタ

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第十二回:広く伝播するとお金以外のものも稼げる

第十二回:広く伝播するとお金以外のものも稼げる

大きなイベントの準備と後遺症で、またお待たせしてしまいました。もっとテンポ良く打ち返していかなきゃ、ですね。

さて倉下さんから前回、インターネット上で展開しやすい「広告収入型」モデルの問題点について指摘がありました。まず、プラットフォームに生殺与奪の権利を握られてしまう点。たとえば YouTube がチャンネル登録者数の少ない YouTuber への収益還元をやめた、というものがあります。これ、

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第十一回:広く伝播しただけでは稼げない問題

第十一回:広く伝播しただけでは稼げない問題

前回は、鷹野さんが重要な指摘をしてくれました。簡単に言えば、「無料かつ柔らかいコンテンツの方が広く伝播する」ということです。これは広くインターネットの世界に見られるたしかな現象でしょう。

しかし、広く伝播しただけでは書き手や出版社は食っていけません。何かしらの手段を用いて稼ぐ必要があります。でもってこのことは、「コンテンツの価値とは何か?」という別の、それでいて関係する根深い問題をも提起します。

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