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コラボしようぜで始まったけどまだ中身も決まっていない本の連載

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突然の「コラボしようぜ」というツイートから、いきなり始まってしまった本の企画を連載していくマガジンです。 https://scrapbox.io/kuratakabooks/
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2017年12月の記事一覧

第五回:「これより、オペを開始する」

第五回:「これより、オペを開始する」

二つの神話を解体していきましょう。

「天才の個人性」と、「マスメディアの絶対性」です。

ジョシュア・ウルフ・シェンクの『POWERS OF TWO 二人で一人の天才』は、面白い事実を突き止めています。その事実とは、私たちが認識する「天才」は、絶対孤高の存在などではなく、むしろペアとなる存在との相互作用でその力を発揮している、というものです。

どちらか1人がいつも岸に立っていれば、もう1人が水

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第四回:インターネットの中央集権化に抗う辺境の私たち

第四回:インターネットの中央集権化に抗う辺境の私たち

たとえばこれを「セルブズパブリッシング」(selves-publishing)と呼んでみることにしましょう。自分ひとりでセルフパブリッシングできる人が集って行う出版活動です。
第三回:セルブズパブリッシング宣言(倉下忠憲)

selves【名詞】自分たち◇selfの複数形(英辞郎:アルク)

頭をガツンと殴られたかのような衝撃でした。私もこれまで、「チーム」や「コラボ」での出版、という表現はなんど

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第三回:セルブズパブリッシング宣言

第三回:セルブズパブリッシング宣言

きっと、1人でやるより2人でやるほうが楽しいし、1+1が2より大なりの結果に繋がるような気がします。

前回鷹野さんが上記のように書かれていましたが、私も似たような感覚を持っています。いかにも楽しそうですし、これまでと違った結果が待っているかもしれません。

しかしそれは、あくまで「かもしれない」話です。成果が約束されているわけではありませんし、そもそも無事完成させられるのかも現時点では不明です。

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第二回:1+1>2

第二回:1+1>2

1冊の本にどれだけのプレイヤーが関わっているか、考えてみましょう。著者、編集、校正、校閲、イラスト、デザイン、組版、印刷、製本、営業、広告、取次、物流、販売……1人で全部できますか?

これは、以前私が書いた『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』の中で、先生のセリフとして語らせた、私自身の考えです。“自分でやる”こと、すなわち“Do

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第一回:カラムーチョから始まるコラボ企画

第一回:カラムーチョから始まるコラボ企画

コンビニで昼ご飯を探していたら、サラダチキンが目に入りました。

真っ赤なサラダチキン。

湖池屋の「カラムーチョ」とのコラボ商品です。個人的にカラムーチョは大好きなので、若干食指が動いたのですが、それ以上に気になったのは、最近のカラムーチョが頻繁にカップ麺や他のお菓子とコラボしていたことです。ほんの少し、仕事を選ばないことで有名な某マスコットキャラが頭をよぎります。

正直に言うと、5%くらいは

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