『はじめアルゴリズム』レビュー
『はじめアルゴリズム』
三原和人 (著)
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年老いた頑固者の(元?)数学者、ウチダは出身地である米作島で、誰も聞いちゃいない数学の講演をぶちこわし、苛立ちながら会場を後にします。そして、引き寄せられるかのように、かつて自分が数学に目覚めた母校へ足が向かうのでした。
おんぼろ校舎には、彼が過去に残していった数式の落書きと共に、小学生の小僧が楽しげに遊んでいる姿がありました。
難解な数学と「遊ぶ」小学生!!(小5)ハジメとの出会いです。
この少年こそ、まさに天才だとウチダは瞬時に理解します。
しかし、まともな指導者もいない島で、自己流でただ遊んでいるだけの野生の数学少年ハジメ。
彼になんとかまっとうな数学を教えるべく、自ら師となることを決意し、少年を数学の都、京都へ連れていくことにしたのでした。
◇
というところから始まる、数学少年と数学じじいの心温まる(?)交流マンガ。全10巻です。
(もちろん、かわいい女の子やアイドルも出てきますが、やっぱり主役はこの二人ですw ヒロインのはっちゃんより主人公のほうがかわいいってなにそれw)
ハジメの天然……じゃなくて天才っぷりが周囲の人々をかき回します。一般人も、アイドルも、ライバルも、数学に挑み、倒れていったオトナたちも。
それぞれ個人個人の事情や距離感を数学を使って解明しようとするハジメ。
最初は無邪気に遊んでいるだけでしたが、数学の神秘に触れ、(まわりを巻き込みつつ)成長していくハジメ少年がこれまたかわいいのです(そればっかw)
はたしてハジメは、たびたび現れる数学の暗黒面に引き込まれることなく、(あの性格のまま)立派な数学者になることができるのでしょうか。
ちゃんと完結していますので、そのあたりはぜひマンガのほうを読んでくださいませ☆
※それぞれの巻末にあるオマケページ、監修者の三澤大太郎氏の数学の解説もなかなか面白いのです。数学の楽しみどころがちゃんと抑えられていてさすがなのです。本編を楽しんだあとにこっちでも楽しめる、数学好きには二度楽しめるお得コミックですね!
あ、本編もオマケページも、数学なんてちんぷんかんぷんでもちゃんと面白いと思いますよ! 天才の頭の中ってどうなってるんだろうなーって疑問に思っている人などにぜひおすすめです。(もちろん、数学好きなら文句なく面白いとおもいますw)
オマケ
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