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偉大な発明は偉人によって生み出されるわけではなく「集団脳」によって生み出される
こんにちは、らるです。
過去にあったことで、
私たちの生活に
大きな変化を与えたイノベーションの一つに
「電話の発明」があるでしょう。
この電話を「誰が」発明したのか
という話についてはご存じでしょうか?
こたえ:「1871年ねんにメウッチが発明はつめいした」とされています。
メウッチって誰?
ベルじゃないの?
…と思った方もいると思います。
私もそう思いました。
ただ、今現在ではメウッチとされているそうです。
また、特許を取ったのはベルですが
全く同日にグレイという人も
特許出願をしていたそうです。
(タッチの差でベルの方が先に
提出していたので
特許はベルのものになりました)
同時期に、複数の研究者が
同じようなタイミングで
同じものを発明する
なんだか、不思議なことのようですが
実はこういう事例はたくさんあるんです。
太陽の黒点は、1611年、4カ国に在住する4人の科学者によって発見された。世界初の蓄電器「ライデン瓶」は、ドイツでエヴァルト・ゲオルク・フォン・クライストが1745年、オランダのライデンでピーテル・ファン・ミュッセンブルークが1746年にそれぞれ発明した。(中略)エネルギー保存の法則も、1840年代に4人の科学者が別々に確立した。進化の過程における突然変異説は、1889年にS・コルスチンスキーが、1901年にユーゴー・ド・フリースが提唱した。X線照射による人為突然変異も、1927年に2人の学者によって別々に発見された。そのほか電話、電報、蒸気機関、写真、真空管、ラジオ(無線通信)など、近代的な生活をもたらしたほぼすべての技術的進歩が、それぞれ複数の起源をたどる
なぜ、こんなことになるのでしょう?
それは、イノベーションというのが
偉大な個人の産物…というよりは
社会的ネットワークの中で
大勢の多様な頭脳が生み出す創造力の賜物だから
というわけです。
イノベーションは、社会的ネットワークの中で大勢の多様な頭脳が生み出す創造力の賜物だ。人類進化生物学の専門家、マイケル・ムスクリシュナとジョセフ・ヘンリックは、この頭脳のネットワークを「集団脳」(集団的知性)と呼ぶ。
イノベーションは従来、トーマス・カーライルが唱えたように、「偉人」――ほかの人間を凌ぐ偉大な思想家や天才発明家――の知力によって、あるいはそうした一個人の超人的な努力によって生まれると考えられてきた。つまり、先達の肩を借りはするものの、みな個人の洞察力、個人の才能によって新たな未来を開いたとされてきた。しかし我々は(中略)異議を唱えたい。そうした「個人」は集団脳の産物であり、それまでつながることのなかった数々のアイデアが連鎖した結果であると
個人の頭脳で発見したように見えて
実は「集団脳」の働きで
発見したものである
だから、同時期に、複数の個人が
同じ発明をするのである
…ということです。
ですから、こういうことが言えるわけです。
「クールなテクノロジーを発明したいなら、頭が切れるより社交的になったほうがいい」
独りで籠って研究してる場合じゃない
ということですね!
イノベーションを生み出す…というような
研究活動の究極のようなことでさえ
大事なのは「社交」…だということです。
コミュニケーションがイヤだから
研究だけやりたいんだ!
…という人には、残酷な真実かもしれません。
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