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イノベーションは単なる技術革新ではない【マネジメント】

前回から、企業が達成すべき
5つの目標の話をしています。

前回は、マーケティングについて
お話ししました。

マーケティングは
売りたいものを売る方法…ではなくて
どこまでも顧客視点で
顧客が何を欲しているか
 を考えることだ

という話でした。


今日は、イノベーションの話です。

イノベーションというと
技術革新…なんて訳されるくらいなので
そうそう起きることじゃないし
ほとんど縁がないのでは?

…と思いがちですが、
実際はそうでもないんです。

ドラッカーが言うには
イノベーションは
単なる技術革新ではなく

物事の新しい切り口
新しい捉え方
新しい活用法を創造する行為のこと

なのだそうです。

新しい技術を生み出さずとも
イノベーションは起こせる
ということですね。

マーケティングでシェアをとったとしても
世の中は変わっていきます

ですから

このイノベーションによって
企業側も変わり続けていくことは
必須なんだ…というわけです。

最近は、変化の激しい時代…なんて
言われていますから
なおさら、このイノベーションの重要性は
増しているのかもしれません。


イノベーションの7つの機会

ドラッカーは、イノベーションの機会をいくつかに分けて説明しています。『マネジメント』刊行の一二年後の一九八五年に書いた『イノベーションと企業家精神』では七つに分けて詳しく説明しています。非常に役立つ知識ですので、少しお話ししておきましょう。


上田 惇生. NHK「100分de名著」ブックス ドラッカー マネジメント NHK「100分de名著」ブックス (p.45). NHK出版. Kindle 版.

イノベーションが起こる機会というのは
主に7つあるのだそうです。

↓の7つです。

こうしてみると、
意外とチャンスが多そうだなぁ、と
感じると思います。

また、7つあるとは言っても
ある程度大別できると思っていて

「予期せぬ成功」や「ギャップ」というのは
要は「おかしなことが起こった」と
感じた機会を逃さない

ということでしょう。

違和感をしっかりと捕まえること

それがイノベーションの一つのカギに
なるんですね。


また、
「ニーズ(の変化)」「産業構造の変化」
「人口の変化」「認識の変化」…というのは
いずれの「変化」に関する話です。

もっと言ってしまえば
「環境の変化」と言っていいでしょう。

自社を取り巻く環境が変わっているなら
そこにはイノベーションの機会が
転がっている…ということです。


最後の「発明・発見」は
通常言われるイノベーションそのものなので
すんなり納得がいくと思います。


違和感…というのは
私も日常業務をしていてよく感じます。


・ダイバーシティを大事に…とはいうけど
無理やり採用比率を変えて
達成して、効果はあるの…? 
質が落ちるだけじゃない?

・頑張ってインターンシップやってるけど
これって採用につながってるの?
費用対効果は?

・請求書の処理手続きとか時間かけてやってるけど
これ、私がやってていいの?
(給料に見合ってなくない?)

・すごい勢いで採用タイミングが早まってるけど
単に学生とりあう期間が長引いてるだけなら
皆疲れちゃうだけじゃない…?

…などなど

こうした日常の違和感を解消するような何かが
きっとイノベーションにつながっていくのでしょう

私も何か、イノベーションを起こしてみたいなぁ
…と、思う、今日この頃です。



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