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主体性のカギ 人間の最後の自由 とは【7つの習慣③】

今日からは、ようやく
第1の習慣「主体的である」
の話に入っていきます。

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Kindle位置No.1489

依存→自立に至る第1~第3の習慣のうちの一つ…
という位置づけではあります。

しかし、私は、7つある習慣の内
最重要なのはこの「主体的である」ことだと思います。

私自身、この第1の習慣を知り、
実践するよう心掛けるようになってから

・他人や環境を責めなくなった
・人にやさしくできるようになった
・どうにもならないことを嘆かずに済むようになった

という変化を感じています。

著者のコヴィー氏は
この第1の習慣の説明の最後で
こう述べています。

自分は責任ある(反応を選択する能力)人間であると自覚することが、自分自身の効果性の土台となる。そして、これから取り上げる習慣の土台となるのだ。

Kindle位置No.2037

他の6つの習慣も、
第1の習慣「主体的である」が
土台になっている
、というわけです。

いかに、この第1の習慣が大事かを
説明したところで、中身に入っていきます。

刺激と反応の間

刺激があれば、反応する

これは、とても自然なことのように思えます。

食べ物を見ると→よだれが出る
人前に出ると→緊張する
殴られたら→怒る・殴り返す

これをそのまま受け入れてしまうと
人間は、受けた刺激に合わせて反応を続ける動物
ということになってしまいます。

実際、人間”以外”の動物は
概ねそのような傾向を示すでしょう。

決まった刺激を与えれば、
決まった反応を返してきます。

では、人間の場合、これは正しいのでしょうか?

本書では、『夜と霧』で有名な
ヴィクトール・フランクル氏の例が挙げられています。

以前に、私もnoteで取り上げさせてもらった
非常に学びの大きな本です。

フランクル氏の例を見れば
人間は単に「刺激に反応するだけ」の動物ではない
ことがわかります。

 彼の両親、兄、妻は収容所で病死し、あるいはガス室に送られた。妹以外の家族全員が亡くなった。フランクル自身も拷問され、数知れない屈辱を受けた。自分もガス室に送られるのか、それともガス室送りとなった人々の遺体を焼却炉に運び、灰を掃き出す運のよい役割に回るのか、それさえもわからない日々の連続だった。
 ある日のこと、フランクルは裸にされ、小さな独房に入れられた。ここで彼は、ナチスの兵士たちも決して奪うことのできない自由、後に「人間の最後の自由」と自ら名づける自由を発見する。たしかに収容所の看守たちはフランクルが身を置く環境を支配し、彼の身体をどうにでもできた。しかしフランクル自身は、どのような目にあっても、自分の状況を観察者として見ることができたのだ。彼のアイデンティティは少しも傷ついていなかった。何が起ころうとも、それが自分に与える影響を自分自身の中で選択することができたのだ。自分の身に起こること、すなわち受ける刺激と、それに対する反応との間には、反応を選択する自由もしくは能力があった。

Kindle位置No.1554

フランクル氏自身は、もともと「決定論者」でした。

極端に言えば
「人生において自分が選べることはほぼ無い」
という考え方を持っていた
ということです。

ですが、上記に引用した通り

家族全員が亡くなり
自身も拷問され、屈辱を受け
いつガス室送りになるのかもわからない中で
裸で独房に入れられたときに

ある「自由」を発見するわけです。

それが、受けた刺激に対して
反応を選択する「自由」だった

ということです。

どのような目にあっても、自分の状況を観察者として見ることができたのだ。彼のアイデンティティは少しも傷ついていなかった。何が起ころうとも、それが自分に与える影響を自分自身の中で選択することができたのだ。

どのような目にあっても、何が起こっても
それが自分に与える影響は自分で選べる
んです。

人間はそういう能力を持っています。

第1の習慣「主体的である」のカギはここにあります。

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Kindle位置No.1581

受けた刺激と、起こす反応の間の「選択の自由」

この自由を活かせる人が、主体的な人です。

この選択の自由は人間だけが持っているものです。

選択の自由の中にこそ、人間だけが授かり、人間を人間たらしめる四つの能力(自覚・想像・良心・意志)がある。自覚は、自分自身を客観的に見つめる能力だ。想像は、現実を超えた状況を頭の中に生み出す能力である。良心は、心の奥底で善悪を区別し、自分の行動を導く原則を意識し、自分の考えと行動がその原則と一致しているかどうかを判断する能力である。そして意志は、他のさまざまな影響に縛られずに、自覚に基づいて行動する能力である。

Kindle位置No.1574

自覚:自分自身を客観的に見つめる能力
想像:現実を超えた状況を頭の中に生み出す能力
良心:心の奥底で善悪を区別し、自分の行動を導く原則を意識し、自分の考えと行動がその原則と一致しているかどうかを判断する能力
意志:他のさまざまな影響に縛られずに、自覚に基づいて行動する能力である。

この4つの能力を使って、刺激と反応の間で選択をする

これが主体的な人の在り方なんです。

まとめ

主体的な人とは、
刺激と反応の間にある「自由」を活かせる人である

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