役割と目標、人生のバランス【7つの習慣2-⑤】
第2の習慣
終わりを思い描くところから始める
において、サビになるのが
個人の憲法
=ミッション・ステートメントを書こう
ということでした。
自分が大切にしたいことを
文章にすることで
自分がどちらに向かいたいのか
=人生に指針をハッキリさせる
…ということです。
前回は、自分が何を大切にしているのか
すなわち「自分の中心」は何なのか
を確認してみようという話をし
結果をより良い方向に
持っていきたいと思えば
その「中心」を「原則」に沿ったものに
していきましょう
…という話をしました。
今回はミッション・ステートメントの
書き方について
もう少し踏み込んでいきます。
…
ミッション・ステートメントを書くのは難しい
出鼻をくじくようですが
実は、これを書くのは
中々に骨が折れる作業なんです。
私たちは、主体性を持つことによって初めて、どんな人間になりたいのか、人生で何をしたいのかを表現できるようになる。個人のミッション・ステートメント、自分自身の憲法を書くことができるのだ。
ミッション・ステートメントは、一晩で書けるものではない。深く内省し、緻密に分析し、表現を吟味する。そして何度も書き直して、最終的な文面に仕上げる。自分の内面の奥底にある価値観と方向性を簡潔に、かつ余すところなく書き上げ、心から納得できるまでには、数週間、ことによれば数ヵ月かかるかもしれない。完成してからも定期的に見直し、状況の変化によって、物事に対する理解や洞察も深まっていくから、細かな修正を加えたくなるだろう。
しかし基本的には、あなたのミッション・ステートメントはあなたの憲法であり、あなたのビジョンと価値観を明確に表現したものである。あなたの人生におけるあらゆる物事を測る基準となる。
Kindle位置No.2701
まず
第1の習慣である「主体的である」
ができていないことには
自分で自分の人生で何がしたいのかを
書くことはできない
というんです。
それは、キビシイようですが
あたりまえのことですよね。
自分の人生が周りの環境に
左右されている…と思えば
自分がどうしたいかを
明確に書くことは難しいでしょう。
逆に言えば、
自ら「こうなりたい!」と強く思い
それを文章として明確にすることは
「主体性」を目覚めさせる一歩にも
なると思います。
そして「一晩では書けない」
「数週間~数か月かかる」
「見直しが必要」
…というように、手間がかかります。
これも、考えてみれば
あたりまえのことかもしれません。
自分の人生の羅針盤を
つくろうというわけですから
そう簡単にはいかないでしょう。
自分の中にあるものを
しっかりと見つめて
掘り出して
文章に落とし込んでいく…
これは、中々に
大変な工程になるでしょう。
ですが、この工程を乗り越え
しっかりと自分の憲法を
文章にすることができたなら
それは…
あなたの人生におけるあらゆる物事を測る基準となる。
わけです。
…
役割と目標を特定する
ミッション・ステートメントには
決まった書き方はありません。
ただ、一つの切り口として
自分の持つ役割に着目する
という方法があります。
例えば、
親として
子として
兄、姉として
弟、妹として
友人として
親友として
夫や妻として
会社の社員として
コミュニティの一員として…
一人の人であっても
多くの役割を持っているでしょう。
自分の持っている役割ごとに
それぞれ目標を立てておくと
一つだけの役割に囚われて
バランスを失う…ということに
なりにくくなります。
調和の取れた人生を
生きていけるでしょう。
本書の中で紹介されていた
ある会社経営者の例の
役割について書いた部分を紹介します。
私は人生のミッションを達成するために、次の役割を優先する:
夫──妻は私の人生においてもっとも大切な人である。妻とともに、調和、勤勉、慈愛、倹約の精神を持ち、実りある家庭を築く。
父親──子どもたちが生きる喜びを深めていけるように手助けする。息子・
兄弟──必要なときにはいつでも支えとなり、愛情を示す。
クリスチャン──神との誓約を守り、他の神の子らに奉仕する。
隣人──キリスト教が説く愛をもって隣人と接する。
変化を起こす人──大きな組織の中で、高い業績を生み出す触媒となる。
学者──毎日新しい大切なことを学ぶ。
Kindle位置No.2874
どの役割を
ミッションステートメントにいれるか
どのような役割として設定するかは
どんな目標とするかは
全て、自分で決めることです。
…
自らの想像力、良心、
インスピレーションを
フルに働かせなければ
中々書き進められないものと思います。
目の前の話ではなく
ずっと長期的な先を見据えても
変わらないと思うことを
書いていくわけですから
(細かい修正はあるにしても)
私も以前に書いた文章を
また見直してみようと思います。
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