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『笑えば幸せになる』のウソ

こんにちは、らるです。
今日は、「笑えば幸せになる」という言葉の
裏に隠された真実についてお話ししたいと思います。

幸せだから笑顔になるのではなく
笑顔でいると幸せになる

そんな言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。

私自身も、それを信じていたところがあります。

しかし、この考え方は
100%正しいわけではないんです。

表情フィードバック仮説という理論が、
この「笑えば幸せになる」説を支えています。

これは、「悲しいから泣くのではなく、
泣くから悲しい」という発想から生まれた仮説です。
この仮説は100年以上前に提唱され、
広く知られるようになりました。
しかし、科学的にその正しさが
完全に証明されたわけではない
そうです。

2014年の香港科技大学のムコパディヤイらの研究では、「幸福を感じていない時に笑う被験者は、笑顔をつくると逆に気分が落ち込みやすくなる」ということが分かりました。さらに、「幸福を感じている時に笑う被験者は、笑顔になると気分が良くなる」ということも分かりました。
 以上の実験結果から、幸せな状態の時は、笑顔によって幸福が増幅されるけれども、幸せでない状態の時に、無理やり笑顔をつくったり、ポジティブな自己洗脳をしようとしたりすると、自分の本心と行動に自己矛盾が生じてしまい、苦しくなる、という解釈ができます。
 やはり、自分にウソをつくのは精神的に良くないのです。

佐藤 舞(サトマイ). あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方 (p.71). 株式会社KADOKAWA. Kindle 版.

香港科技大学のムコパディヤイらが行った
2014年の研究では、興味深い結果が得られました。
「幸福を感じていない時に笑う被験者は、
笑顔をつくると逆に気分が落ち込みやすくなる」

というのです。

(同時に
「幸福を感じている時に笑う被験者は、
笑顔になると気分が良くなる」
ということも確認されています。)

つまり、幸せな時に笑うことは幸福感を高めるが、
幸せではない時に無理やり笑顔を作ると、
逆効果になる
というわけです。


私自身も、この研究結果は、非常に納得のいくところがあります。

最近、仕事や生活で辛いことが多い中、
人前では無理に笑顔を作ることがよくあります。

その度に、胸のあたりが痛むような感覚を覚えていました。

そのたびに
『(あれ… 表情は笑顔にしているのに
むしろ苦しいな…)』と感じていました。

これが、まさに
自分の本心と行動の間に自己矛盾が生じている状態
だということでしょう。

自分にウソをつくことは精神的に良くない
これは、まさにその通りです。

もちろん、楽しい時に笑顔を見せるのは大切ですが、
無理に笑顔を作ることが必ずしも良いとは限らない
ということなんですね。


これからは、辛い時には
無理に笑顔を作らず、
「辛い」と感じた時には、
その感情に正直になる
ことが
重要だと感じています。

そして、無理せず自分の感情を
受け入れる勇気を持つことが、
本当の幸福に繋がるはずです。

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