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採用活動の理想 PUSH型?PULL型?

考える採用担当、らるです。

自分が就職活動をしていた頃も
今、自分が採用を担当するようになっても
思っていることがあります。

今の就活の状態ってきつすぎない?

就活生は何十社もESを書いて
面接を受けて

会社の方は会社の方で
沢山の受験者の書類を読んだり
面接の準備をしたり…
(本採用の準備となると
 半年以上前から準備したりすることも
 珍しくありません)

どちらにとっても大変で
どちらも損をしている
ような気がしています。

就活の理想形を言うなら
「受験数=合格数」になること

学生は、入りたい1社を受けて、そこに入る
会社は、欲しい人数分だけ受けてもらって全員合格

これがどちらにとっても
手間が最小の理想形のハズです。

決して、
学生にとって
内定を何社も取る なんてことは理想ではなく
(もちろん、沢山受けて全部落ちる…
 なんていうのはもっと最悪ですが)

会社にとっても
受験者が一杯来る…のは
理想なんかではありません。
(もちろん、必要な受験者こないのは
 もっと最悪ですが)

じゃあ、どうしたらいいのでしょうか?


アプローチ方法を変える

理想の状態をそのまま
実現する方法は現状分かりませんが
少しでも理想の状態に近づける…すなわち

受験数を減らしつつ
質も確保する


…となれば
一つは『PUSH』型の採用を行う
という方法は考えられます。

 曽和利光. 人事と採用のセオリー (p.170). ソシム株式会社. Kindle 版.


採用には大きく分けて
PULL型とPUSH型のアプローチがあって

一般によくやられているのは
PULL型です。

これは、大きな説明会などで
沢山の就活生に知ってもらい
受けてもらう
…という
どちらかというと「受け身」な
やり方です。

とりあえず、応募を増やすなら
この方法が有効
なのだと思います。



これの逆、会社から就活生に
個別にアプローチしていくのが
PUSH型の採用
です。

これだと、受験者数は稼げませんが
初めからある程度「欲しい」層に
絞ってアプローチをかけ
なおかつ、コミュニケーションも密になるので
充分にこちらの会社のことを
理解してもらった上で
受験してもらえます。

要は「合格率が高い」ということです。

PUSH型プロモーションによって集めた候補者集団は、極端な場合、PULL型プロモーションで集めた候補者集団よりも内定者の出現率が10倍ほど高いこともあります。

曽和利光. 人事と採用のセオリー (p.182). ソシム株式会社. Kindle 版.

合格率が高いということは
自ずと、受験者の数を減らしてもよい

ということになりそうなものです。

私の考える理想形の
受けた人全員合格…に近づいて万々歳…
とは、ならない
のが現実なようです

その代り、「良い人材はどこでも引く手あまた」なので、内定辞退率も必然的に高くなります。良い人を見つけても、最終的に自社に来てくれなければ、意味がありません。そのため、PUSH型プロモーションの実施にあたっては、フォロー体制も強化しなくてはなりません。

曽和利光. 人事と採用のセオリー (p.182). ソシム株式会社. Kindle 版.

せっかく合格させても
優秀な子は辞退してしまう
というわけです。

簡単にはいかないものですね。


さらに、改めて
PUSH型、PULL型の特徴を見てみると…

再掲

どちらも「非効率」と書いてあります。

つまり採用活動は
どちらを取っても
「効率が悪い」んです。

PULL型は合格ラインにとどかない子が
沢山受けに来てしまって非効率

PUSH型はそもそも
少数での接触になって手間がかかるし
合格させても優秀な子は
他に行ってしまうので非効率


どうも、今のところ
採用担当が効率的に採用できる道は
無いよう
です


私としては
受けてくれた子を落とすのも
合格出しした子に辞退されるのも
どちらもイヤ
なので

既存の考え方は学びつつも
もっと自社にあったやり方を
模索し続けていきます。

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