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孔子「自分中心に生きよ」そうすると…

こんにちは、らるです。

自己中心…というと
どんなイメージをもちますでしょうか?

きっと、あまりいいイメージを持たない方が
多いかと思います。

ですが、孔子の言葉をひもとくと
この自己中心である…ということの
受け取り方が
少し変わってくるかも
しれません。


孔子はこんなことを言っています。

「子路(*5)、君子を問う。子曰わく、己れを脩めて以て敬す。曰わく、斯くの如きのみか。曰わく、己れを脩めて以て人を安んず。曰わく、斯くの如きのみか。曰わく、己れを脩めて以て百姓を安んず。己れを脩めて以て百姓を安んずるは、堯・舜(*6)も其れ猶お諸れを病めり」(子路問君子、子曰、脩己以敬、曰如斯而已乎、曰脩己以安人、曰如斯而已乎、曰脩己以安百姓、脩己以安百姓、堯舜其猶病諸、憲問第十四─四十四)

佐久 協. NHK「100分de名著」ブックス 孔子 論語 NHK「100分de名著」ブックス (Kindle の位置No.290). NHK出版. Kindle 版.

日本語に訳すとこうなります。

弟子の子路とこんな問答をしたよ。
「君子とはどういう人物のことですか」
「自己の修養に励む独立自尊の人だ」
「自分のためだけの人物ですか」
「自己の修養に励み、周囲の人びとを安らかにする人だ」
「周囲のためだけの人物ですか」
「自己の修養に励み、万民を安らかにする人だ。これは、聖王と讃えられた堯様や舜様たちでさえ、ご苦労なされた点なんだぞ」

 まず自分が充実していれば、周囲との関係もよくなり、ひいては人間社会全体もよくなる。要するに、何をおいても、まずは「自分をきちんとする」のが最優先ということです。
 言ってみれば、これは、「孔子的〝自己中心〟のすすめ」です。

何をおいても、まず、自分をきちんとせよ
つまり自己中心を勧めているわけです。

自分をきちんとする
周囲との関係がよくなる

一人一人が自分をきちんとして
周囲との関係がいい人が増えていく
社会全体がよくなる

という論法です。

これは、言われてみれば
もっともなことですね。


自己中心って、本当に「自己」を中心にしてる?

自己中心…というと
何を思い浮かべるでしょうか?

たとえば、詐欺をして
お金をだまし取る人を

考えてみましょう。

相手をだまして、自分の得に
なるようにしている…といえば
自己中心っぽいですね。

ですが、この人は、
本当に自己を中心にしていると
言えるでしょうか?

中心しているのは
「お金」ではないでしょうか。

つまり、自己中心ではなく
金銭中心です


じゃあ、同僚を蹴落としてでも
自分が出世しようとする人は?

この人が大切にしているのは
自分というより権力…
つまり、自己中心ではなく
権力中心
なんです。


本当に自己中心な人は
自分のことを大切にします。

お金でも、権力でも、
一時的な欲望でもなく
自分を大切にします。

自分をしっかりと愛するわけです。


しっかりと自分を愛せた人が
他人も愛せるようになるんです。



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