見出し画像

【注目】ウガンダ野球連盟代表選挙

3/2に3月にはウガンダ野球・ソフトボール連盟(UBASA)の代表選挙があります。
これはウガンダ野球界においてとても重要なイベントなので紹介します。

(3/2 8:45 追記 3/2にUBASAの会議があるのは事実ですが代表選自体の日にちは未定でした。その会議で話し合うようです。)
(3/25 追記 3/22に代表選を行う予定でしたが、その前の話し合いがうまくいかず、4/27に延期されました)

もしかしたら、最近「え、ウガンダ野球って本当に大丈夫なの?」と感じてしまうようなSNSでの投稿を見た人もいるのではないでしょうか。確かに今のウガンダ野球の状況はまずいものなのですが、この記事では、その状況をなんとか打開しようとする動きに注目します。未来は明るいです。

※この記事は選挙結果が出る前に書かれています。


この記事で伝えたいこと

  • 現代表のFelix Okuyeは問題のある人物

  • 現場の野球選手・コーチたちは団結して野球連盟を変えようとしている

  • 次期代表候補のSsempa Johnboscoは信頼に足る人物

  • 代表選でウガンダ野球の未来が変わる!

ウガンダ野球連盟の運営における問題

以前の記事でも触れましたが、ウガンダ野球・ソフトボール連盟の運営、組織力はお粗末なものです。その責任の一端は現代表のFelix Okuye(オクイエ)にあります。

握手している人物(左)がFelix Okuye

僕はオクイエに対して、"社会的地位・権力に執着があり、その場では耳障りのいいことを言うが、実行力や熱意に欠ける、信頼の置けない人物"だという印象を持っています。実際に、彼が実現すると約束していた日本への選手の派遣、U-18代表の世界大会出場、女子ソフトボール代表の世界大会出場、彼自身の日本視察、全てが反故にされています。(お金が集まらないのは彼だけの責任ではありませんが……)

ウガンダ国内の選手・コーチたちはことごとく約束を反故にされているため、オクイエに対する不満を抱えています。彼への反対派は多い(というかほとんどみんなが反対派)です。しかし、彼自身の政治力が強いこともあり、皆は静寂を保ってきました*。オクイエの代表任期は実は半年前にすでに終わっているのですが、彼は交替を拒否し、未だ代表の椅子に座っています。

*コロナ禍の影響もあって国内リーグの開催が滞りがちだったことを受けて、2023年に野球連盟が運営するリーグとは独立に野球リーグ(Baseball Talent Africa)を作るという動きはありました。

そんな中、事件は起きます。オクイエが連れてきた男が、彼に反対していたコーチを殴り、負傷させてしまいました。この暴力事件の動画は、Kasumba DennisCommunity BravesなどがInstagramやX上に投稿しているので、すでに見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

ウガンダの野球選手・コーチたちはみんなでこの暴力事件をメディアやSNSを使って白日の元に晒し、オクイエが代表の座を降りるように仕向けています。現地のニュースでも取り上げられました。

ウガンダにいる友人からのLINEメッセージ:実際、選手や野球界は現状に満足していない。UBASA会長が約束した非常に多くのことをやってくれるかもしれないと、静かに耐え、期待してきたけど、彼は野球会長であったこの数年間、何もせず、何も改善しなかった。野球界は、彼の空約束にはもううんざり。
今、野球のコーチや選手たちは、メディアを利用して彼が退任するのを見届けようとしていて、オクイエの悪行をすべて暴露している。彼は政治家で、トリッキーな性格をしていて、手に余る。

次期代表候補: Ssempa Johnbosco (センパ)に期待!

次期代表として有力なのは、現副代表で、コーチをしているSsempa(センパ) Johnboscoです。センパは青年海外協力隊野球隊員としてウガンダに派遣されていた田中勝久氏(現:兵庫ブレイバーズ コーディネーター)とともに、ガヤザでの普及活動・技術指導・国内リーグの運営に携わってきました。今も国内リーグの運営を担っているほか、小売等のビジネスを展開し、野球選手たちの働ける場所を作っています。センパは、僕が所属していたウガンダ野球を支援する会(UGBAS)とも繋がりの深い人物で、UGBASのリーグ戦運営資金の援助は、全て彼を通して行われ、毎年の活動報告を彼から受け取っています。

記事のタイトルの人物が Ssempa Johnbosco

長い間ウガンダ野球のために現場で尽力してきた実績のある人物です。現場の選手・コーチたちの信頼も厚く、ウガンダ野球界一丸となってウガンダ野球の発展に導いてくれると期待しています。しかし、オクイエとの遺恨が残ったままでは今後の運営にも影響が出ることでしょう。3/2の会議では、なんとか穏便な形での問題解決を図って欲しいですね。

このnoteを書いている時点ではまだ代表選の結果は出ていませんが、ウガンダ野球・ソフトボール連盟が新たなリーダーのもとで発展への一歩を踏み出す瞬間を、皆さんにも見守っていただきたく存じます。


いいなと思ったら応援しよう!