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2021年 生き残りをかけた薬局展望(仮)

・新年ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

今年も外から見たことや業界の方々から聞いた話を元に有用性のある情報を発信できればと思います。

・昨年の総括

昨年は、どこの業種も厳しい一年だったと思います。
コロナの出現により、失業者も12月末で7万人を超え、
厳しい世の中に一気に落ち込みました。

医療業界においては、クラスターの発生、オンライン診療・服薬指導の推進など、IT化が一気に進んだ年ではないかと思います。
さらに、コロナの予防・感染拡大防止に伴う受診抑制で来局者の減少と経営に打撃を受けたところも少なくないと思います。

今まで、何とかなってきた経営も、今回の「予期しない」売り上げ減少から事業承継や廃業に追い込まれた薬局も少なくないとお聞きしています。
逆を返すと今まで対策をしてこなかった「ツケ」が、きているだけだと思います。薬剤師会でいくら国に上申して、小児のコロナ対策に対する追加加算を得られても、大手も同じように加算が取れるので自動的に大手に体力をつけるだけの付け焼刃ではないでしょうか?

・今年の展望

1月に入り、コロナ感染者の拡大に伴い、1月4日現在、東京の緊急事態宣言が再発することが濃厚になっております。
変異種の発生に伴いワクチンの接種ですぐに収まるかはまだ今の段階では未定だと思います。

景気の不況及び感染防止の観点から来局される患者さんは増加の要因が残念ながらありません。
また、今回、オンライン診療を患者さんが利用されたことによる「利便性の向上」を実感された方が増えているのではないでしょうか?
また、「フォローアップ」の義務により、どこの薬局も少しずつ対策をされているのではないでしょうか?
個人的には、「あなたの調剤薬局」をお勧めしています。

前にも書いていると思いますが
・システム的に簡便であり、問題があった場合にも、トレーシングレポートをラインのチャットの内容をすぐに添付できること
・日本国内のラインのシャア率が圧倒的であること
が理由になります。

E〇ARK系が処方箋を受け付けていますが、それと抱き合わせてフォローアップをやるような話がありますが、後々の業務を考えると話にならないかなと思います。
どちらにしても、ITツールを利用した経営は避けられません。

また、いまだに薬価差益重視の薬局もあると聞きますが、加算重視で対応していかないと収益の安定性はもちろんできません。
そのためには、薬剤師の能力もある程度(服薬指導・接客・クレーム対応・店舗管理・売上管理能力等)ないと今後の荒波には耐えられないと思います。

どの大手も対策をすでに施しているため、正直遅いのですが、今からでもやればやらないよりはずっとましかと思います。
ただ、現場がついてこれるかが「カギ」になるので、認識がなければ、売却もやむなしなのかもしれません。

・今年度のカギ

ここまで書けばおのずと厳しい状況であることが理解できると思います。
今年度の立て直せる鍵として、
・加算の取得
・新規顧客の獲得
・地域への認識度の強化
は外せません。
もちろん毎年同じことを繰り返すだけかと思いますが、
やはり日々見直しをしてやり方を変えていかなければ、
売上げが上がることはないと思います。

売上げを上げるということは、極端かもしれませんが、貢献していることにもつながります。売買は価値の購入と同じです。
どんなものであっても、必要であるから購入するという公式は避けられません。価値をどれだけ提供できるかが大事になります。

・最後に

これだけ大幅な変化をすることはかつてないと思います。
ここまで変化を求められる理由の一つがインターネットの発明に事欠きません。
残念ながら、文明は進化する方向にしか行きません。
また、大手薬局は大手の戦い方があるように、中小薬局は小回りが利く地元を主体とした戦い方があると思います。

これをチャンスととらえるかピンチととらえるかは受け取り方次第だと思います。
個人的には、自店舗を見直して改善するいいチャンスかと思います。
ただ、今すぐでもやらなければどんどん世間のスピードに飲み込まれていくと思います。

今後、アマゾンや楽天などのオンラインショップもますます攻勢をかけてくると思います。
国内他業種からの参入も増えてくるでしょうし、諸外国からの参入も増えてくるような話もちらほら聞こえてきています。

将来的には、リフィル処方箋、混合診療・薬局版DPC導入、オンライン服薬指導及びドローンでの配達等まだまだ変化をすることは、たくさんあります。

是非、変化元年として立ち位置をみなおしてはいかがでしょうか?

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