美しい巨大象、モザイクタイルで描かれたアート、現代的なタイ寺院|友達の実家に行ってみた(4)チャイヤプーム県
タイ > イサーン地方 > コラート
友達の実家に行ってみた ◇ チャイヤプーム編 1 / 2 / 3 / 4
プラタート・チャイヤプーム寺院の次に向かったのは、チャイヤプーム県のお隣、ナコン・ラチャシマー県に位置するバーンライ寺院。
ナコン・ラチャシマー県 (コラート)に行く
チャイヤプーム県の隣、ナコン・ラーチャシマー県。どうも古名コラートの方が耳に馴染むのは、留学時代タイ人社会の中で濃い生活をしていた名残からだろうか。
アンコールワットと並ぶ(アンコールワットのモデルになったとも言われている)遺跡、ピーマイ遺跡があるこの地は、11世紀頃クメール王朝(現カンボジア)の重要な拠点の一つであった。
クメール文化と長い歴史を持つコーラートは、今もなおイサーン地方の玄関口として発展し続けている。
コラートの名所、"バーンライ寺院に連れて行きたかった"
タイ人全員が熱心な仏教徒なわけではない。しかし、「お寺に興味がある」と言うと地元の慣れ親しんだお寺やちょっとした有名なお寺など、ここ行ってみたら?と親切に教えてもらえることが多い。
プラタート・チャイヤプーム寺院から車で2時間弱。着いたのはコラートのバーンライ寺院。
なぜこんなに遠い場所へ?と心の中で思っていたが、着いてみて「連れて来たかった理由」が分かったような気がした。
遠くから巨大象が見えた瞬間、アニメのワンシーンを見ているかのような、なんだか非現実世界に引き込まれる感覚に陥り、好奇心のままに早歩きになっていく。
バーンライ寺院は、深い尊敬を集めるルアンポー・クーンへの厚い信仰心によって現在のように大きな敷地を持つ美しい寺院となったそうだ。
友達曰く、数々の未来を当て問題を解決してきたルアンポーらしい。
タイ仏教におけるルアンポー信仰はとても興味深い。
ルアンポー・クーンはすでにお亡くなりになられているが、今も尚地元の人々、そしてタイ人観光客が多く訪れる人気の寺院で、この日も多くの人が参拝に訪れていた。
ナーガ(大蛇)に導かれた先はアートの世界
テープ・ウィッタヤーコム・ホールと呼ばれる巨大象に着いた。遠目で見ても近づいて見ても、全てが美しい。
タイ寺院への興味をそそるポイントの1つに "柔軟性" がある。これはイチ外国人が勝手にイメージする"仏教寺院"をいい意味で壊し、タイ仏教寺院が今を生きる「生き物」のように感じることさえあるから不思議だ。(多様な宗教観が交差するタイ仏教界で、様々な見解がある点かもしれないが)
ホールに入り友達家族と一緒に参拝する。
巨大象の内部はあらゆる仏教の教えを説いたアートが展示されており、それらを見ながら最上階まで歩いていく。(これがなかなか疲れる)
屋上の黄金に輝く遊行仏(พระลีลา)の仏像とルアンポー・クーン像にお参り済ませる。何気なくボーっと広大なコラートの地を眺めていると「これからバンコクに帰るのか・・・」と名残り惜しい気持ちがこみ上げてきた。
バンコクに帰る時が来た
残念ながら美しいという本堂は閉まっていて見ることができず、少しがっかりしながら駐車場へ向かった。
コラートからバスに乗り込むと、疲れていたのかすっかり眠ってしまっていた。あっという間に4時間が過ぎ、気が付けばバンコクのバスターミナル。
バスを降りると車の運転手や物売りがイサーン弁で売り込んでくる。それを聞き、「さっきまでイサーン地方にいたんだ」と、旅の余韻に浸るのであった。
ー最後に
子供の友達とはいえ、外国人を受け入れる側は大変なはずだ。にも関わらず、「おいでよ」と受け入れてくれ、バンコクに帰った後も度々気にかけてくれる友達の家族に心から感謝したい。ขอบคุณมากค่ะ
場所:バーンライ寺院(ワット・バーンライ)
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