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タイでの記録

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2020年 - 現在 タイでのアレコレ
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バンコクのヒンドゥー寺院で感じる異国の情緒と街中のヒンドゥーの神々

当たり前だけど、単純な国なんて1つもない。そこに暮らす人々が長い歴史を紡ぎ、様々な事情が絡み合いながら複雑化した文化は、知れば知るほど面白い。 ある日、自宅で友人に蓮の花細工(蕾の状態で花びらを折る)を教えてもらいながら「シーロムのヒンドゥー寺院に行ってみたい」と何気なしに話すと、 「まだ15:00前だし、これが終わったら行こう」 と、行くことになった。 ずっと気になっていたヒンドゥー寺院へ95%が仏教徒のタイ(※細かく言うと色々あるが一応95%)、そんな国にあるヒン

美しい、とシャッターを切る。1時間なんてあっという間だった。|チャオプラヤー・スカイパーク

タイ > バンコク カメラ友達との散歩はよく歩きよく撮る。 タラートノイからパーククロン市場まで撮り歩いた日、見事な夕焼けに2人してそこから動けなくなった。 Sam Yot のオンアン・ウォーキングストリートを通り、チャオプラヤ川に向かってさらに歩くと目の前に橋が現れる。(このオンアン・ウォーキングストリート周辺はインド人街があったりサンペーン市場があったりと面白いエリアだが今回は割愛) 日中歩き回った私たちは疲れ気味だったが、目の前に面白そうなものがあると行かずにはい

重なる音に心が満たされた日、バンコクでオーケストラ。|Bangkok's International Festival of Dance and Music

オーケストラのチューニング、指揮者とソリストの登場、胸の鼓動はピークに達した。2018年ぶりに聞くオーケストラ。指揮者が手から溢れる音が響き渡る。 クラシックには詳しくない。でも生で聞くオーケストラの素晴らしさを知ってしまった私は、とんでもなくこの瞬間を待ちわびていた。 今年のBangkok's International Festival of Dance and Musicの目玉の一つ、スイスのルツェルン交響楽団とAugustin Hadelichの演奏を聞いてきまし

ラーマ9世公園(スアンルアン)で穏やかになった朝

タイ > バンコク 以前は、週2でランニングしていた。夫婦で公園に行き、それぞれのペースで走る。場所はラーマ9世公園だったり、ルンピニ公園だったり。 今回、義両親がタイへ遊びに来た時に「子供を見てるから遊びに行ってらっしゃい」と言ってもらい、お言葉に甘えて行ったのが早朝ランニングだった。 朝6時。日が昇らないうちにバイクに乗りラーマ9世公園へ向かう。残念なが産後体力が戻っておらずランニングは夫だけ。私はカメラを持ってお散歩することにした。 たくさんの花が咲いていることで

バンコク旧市街地をゆるく撮り歩いた日、2人は同じ服を着ていた。

タイ > バンコク ベトナム出身の彼女と初めて会った日、私たちはたまたま似た服装をしていた。約束なしにこんなことある?と大笑いした日から2年。彼女は相変わらず、私のバンコク生活に彩りをもたらしてくれる存在だ。 初対面 彼女との出会いはInstagramだった。バンコク在住、写真が趣味。彼女は日本語を勉強し、私はベトナムに住んだことがある。そんな2人が「写真を撮りに行こう」と意気投合するのに時間はかからなかった。 「どこにいる?私の服装は白シャツにジーンズ、白いスニーカ

美しい巨大象、モザイクタイルで描かれたアート、現代的なタイ寺院|友達の実家に行ってみた(4)チャイヤプーム県

タイ > イサーン地方 > コラート 友達の実家に行ってみた ◇ チャイヤプーム編 1 / 2 / 3 / 4 プラタート・チャイヤプーム寺院の次に向かったのは、チャイヤプーム県のお隣、ナコン・ラチャシマー県に位置するバーンライ寺院。 ナコン・ラチャシマー県 (コラート)に行く チャイヤプーム県の隣、ナコン・ラーチャシマー県。どうも古名コラートの方が耳に馴染むのは、留学時代タイ人社会の中で濃い生活をしていた名残からだろうか。 アンコールワットと並ぶ(アンコールワットの

山奥の寺院はトゥンに彩られた鮮やかな空間だった|友達の実家に行ってみた(3)チャイヤプーム県

タイ > イサーン地方 > チャイヤプーム 友達の実家に行ってみた ◇ チャイヤプーム編 1 / 2 / 3 / 4 中華廟から戻るとお母さんにパートゥン(筒状の巻きスカート)を渡された。 「着てみて」 イサーン地方のパートゥン(筒状の巻きスカート) チェンマイでパートゥン(筒状の巻きスカート)を買って、今回持ってきたことを友達に言うと、「それは北部のね。イサーンはイサーンで模様が違うよ」と。 確かに渡されたスカートは北部のものとは模様が違う。「持って帰ってね」と

美味しい、幸せ、お母さんの朝ごはん。朝散歩、蓮と遺跡と大きな廟|友達の実家に行ってみた(2) チャイヤプーム県

タイ > イサーン地方 > チャイヤプーム 友達の実家に行ってみた ◇ チャイヤプーム編 1 / 2 / 3 / 4  ー 昨晩はキンキンに冷えた友達の部屋で長袖を着込み布団にくるまった。それを見て「なんで日本人なのに寒いの!」と笑う半袖の友達。朝になり、"あぁ眠れたんだな" とほっとするところから1日は始まった。ー 朝シャワーの後は朝ごはん、長い1日がはじまる タイ人は最低でも1日2回シャワーを浴びる。エアコンがなかったころの名残りだろうか、朝シャワーを浴びないと不

バスで揺られ6時間。はじめての庭のマンゴー収穫|友達の実家に行ってみた(1)チャイヤプーム県

タイ > イサーン地方 > チャイヤプーム 友達の実家に行ってみた ◇ チャイヤプーム編 1 / 2 / 3 / 4 「来週ちょっと実家に帰るんだけど、一緒に行かない?」 チャイヤプーム県にある友達の実家へ行くことになった。 ◇ 友達のアパートの前で待ち合わせ、タクシーでバスターミナルに移動する。この時初めてバスで行くことを知った。「3時間で着くからすぐだよ」と言われ、頭の中で4〜5時間と変換する。東南アジアの車移動は色々なことが起こる。 チャイヤプーン県、到着大雨、

それでも帰りたくなる、パトゥムターニー

タイ > パトゥムターニー 敢えて「帰る」という言葉を使いたい。 友人の家へ向かう ある日の午後、私はタクシーに乗り、バンコクからアユタヤ方面へ北上した。17歳の1年を過ごしたパトゥムターニーで友達に会うためだ。 チャオプラヤ川をバンコクから上流へ辿っていくと、ノンタブリー県に入り、パトゥムターニー県を経てアユタヤ県に辿り着く。私の過ごした場所はこのパトゥムターニー県のチャオプラヤ川沿いだ。 毎日船着き場から向こう岸に渡り、学校へ通っていた。 寺院でタクシーを下り、

クラビタウンでのんびり過ごす -マングローブと洞窟と海鮮と-

タイ > クラビ> 旅の記録 最終目的地ランタ島に行く前にクラビタウンに前泊することにした。 川がありボートに乗れるらしい、洞窟があるらしい、昔日本軍がいたらしい、海戦が美味しいらしい、そんな曖昧な状態だったのでこんなに素敵な22時間になるとは思いもしなかった。(各場所の詳細はページの最後へ) クラビ到着、クラビタウンのホテルへ移動クラビ空港の出口付近、シャトルバス(バン)のブースで1人90Bを支払う。クラビタウンで宿泊するホテルの名前を告げると、ホテルまで送ってくれるそ

タイ鍋(チムチュム)の美味しいスープと降り出した雨。

タイ > バンコク > ごはん 友達と夕飯を食べに行くことになった。( お店の詳細は一番下へ ) なんとなく事前にヤワラートに行く?と話していたが、合流後、お決まりの「何食べる?」「どこで食べる」が始まる。 日が沈んでもむし暑い雨季。サムヤーンからチュラロンコン大学側に歩いていく。このあたりは安くて美味しい飲食店が並ぶ学生街だ。 お鍋と雨と食後の黒ゴマ団子エビを食べよう!という話になり、シーフードのお店(ร้านคุณนายทะเลดอง)に行くも13組待ち。ここは美味

ホテルステイ- Park Hyatt Bangkok に泊まった -

タイ > バンコク > ホテル 昨年、"誕生日プレゼントはいらないから一泊させてほしい" と泊まってきた Park Hyatt Bangkok。 バンコクで最も高級なショッピングモールの1つ、Central Embassy。国内外のハイブランドが軒を連ねているだけでなく、スタイリッシュな内装に心がときめく。 そんな豪華な複合施設の上階層にあるのが Park Hyatt Bangkok 。 かつては英国大使館だったこの場所は、言わずもがなバンコクの一等地だ。 建築やデザ

橋を渡ると不思議な寺院でした。カオスと異文化の間で。|友人とトンブリー散歩(4)

タイ > トンブリー > ワット・クンチャン 私たちは目的地だったワット・パクナムを出て、小道を道なりに進む。トンブリー散歩シリーズのラストは異国感溢れるお寺の話だ。  / 友人とトンブリー散歩(1) (2) (3) / 橋を渡ると別世界 知らない道を歩くと、いつもワクワクと不安が交じり合う。”自分を励ましながら前に進む側”の私は、100%ワクワクに振り切れる人を何度羨ましく思っただろう。 小道を進むと橋に辿り着いた。橋の上から来た道を振り返る。 そして前方を見る。