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WACC② なぜ「今」WACCなのか?

WACC(Weighted Average Cost of Capital:加重平均資本コスト)は、企業が資金調達にかかるコストを測る重要な指標です。このnoteではWACCを投資銀行家の目線から解説したいと思います。

投稿する思いとしては、アクティビスト対策業務を行う中で、WACCの理解の重要性を強く感じたことです。バリュエーションや資金調達の際に、必ず考慮されるべきWACCですが、知識不足ではやりこまれてしまいます。そんな悔しさから勢いでこのシリーズを投稿し始めました。

シリーズの全体像はこちらです。

①WACCとは(投稿済)
②なぜ今WACCなのか(今回)
③負債資本コストの出し方
④株主資本コストの出し方
⑤βの直感的な理解
⑥CAPMモデルはなぜ偉大か
⑦最適資本構成


今回はなぜ”今”WACCが注目されているのか?について書いてみます。

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