見出し画像

運命と私 24

仕事が終わり北沢との待ち合わせ場所に向かい、
会社を出て歩いていると、
急に手を掴まれ路地裏に引き込まれた。

「痛い!」

「ごめんごめん!」

江藤が謝って来た。

私は驚いて、
「こんなところで何してるんですか?」
と声を上げた。

「静かに話そう、何回もメールを送ったのに、
無視するから、一回きちんと話そう。」

「話しはありません、待ち合わせしてるから、
もう行きます。」

「もう男がいるのか?
それとも俺と二股かけてたの?」

「はっ?最近知り合った人でただ食事に誘われただけです。」

「随分おしゃれしてるじゃないか?」

「あなたに関係ないでしょ?」

「あんな終わり方で納得してるのか?
俺にまだ未練があるんだろ?」

「何を言ってるんですか?離して下さい。」

「俺はまだ川崎のことが忘れられないんだ。」

「今さら何を言ってるの?
奥さんとは肉体関係が無いって言ったたのに、
なんで奥さんが妊娠したの?うそつき!」

「それが何か月かまえに急に子供が欲しいって言われた、
そういうことを・・・・」

「もう、いいです。本当に時間が無いので。」

「ごめん。でも君さえ良ければ、
たまには2人で会いたいと思ってるんだ。」

そう言って江藤は私にキスしようとしてきた。

「やめて!何するんですか?
2度と2人で会いません。」

私は江藤を突き飛ばして走ってその場を離れた。

ドキドキする胸を押さえて、
私は待ち合わせ場所に向かった。

久し振りのデートなのに最悪な気分だった、
江藤がまだ私に未練があるなんて以外だった、
そしてあんな強引なことをするなんて・・・


もうあの関係には戻れない、
私は待ち合わせ場所に行く前にトイレに行ってお化粧を直して、
気分を入れ替え待ち合わせ場所に向かった。

つづく


もっと飛躍する為の活動資金宜しくお願い致します。