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運命と私107 (浮気)

電話すると「明日でいいじゃん」と言われると思い、
私は連絡しないで祐一の家に向かった。

明日は雨で髪の毛が広がってしまう、
もさもさ頭で会社に行くなんて絶対嫌。

たかがヘアアイロンだけど、
どうしても今日取りに行きたいと、
何かに後押しされるように祐一の家に向かった。

私は1人で夜道を歩いていた。
都会の夜の匂い。
山の中と都会では空気の匂いが違う。

昨日の那須の夜空と違い、
星が見えない。
都会の夜空は明るい。

今夜は満月でさらに明るい夜空だった。
本当に明日雨なのかな?

そんなことを考えていると、
祐一の家に思ったより早く着いた。

駐車場を見ると車が止まってる、
今日は家にいる!

私はインターフォンを押した、
すると「はーい」と声が聞こえてすぐに祐一が出て来た。

手には財布を持っていた。

そして私を見てひどく驚いた顔をしていた。

「お金私も払うよ!」

そう言って祐一の後ろから女の人が顔を出した。

「誰?」

その女の子が言った。

私は言葉が出なかった。


つづく


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