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王子さま15

私たちはブランコに乗った。

「ブランコなんて何年振りかな?」

ブランコに乗り風を切ると夜風が気持ち良かった、
私はブランコを大きく大きくこいだ。
夜空が目の前に迫って来るみたいで面白かった。

「ブランコって楽しいね!子供の気持ちがわかる!」

私は少しの間、童心に戻りブランコを楽しんだ、
そしてブランコから降りると気持ち悪くなり、
公園の隅にある芝生に寝転んだ。

「気持ち悪い!昔は気持ち悪くならなかったのに・・・
やっぱりもう子供じゃないから無理なのかな?」

「お酒が入っているからですよ!」

「そうかな?」

夜空を見上げると満点の星空が見えた。

「星見るの久しぶり・・・」

子犬ちゃんも星を見ている、
私は子犬ちゃんの手を握った。

子犬ちゃんはビックリして私を見た。

私は子犬ちゃんにキスをした。

子犬ちゃんは驚いていたけど、
次の瞬間私を芝生に押し倒した。

「こんなことしたら僕、我慢出来ませんよ!
僕の気持ち知ってますよね!」

「知ってる。」

「じゃいいってことですか?」

「・・・うん」

私たちは家に帰り、
ついに大人の関係になった。

子犬ちゃんはベットの中では、
子犬ちゃんでは無かった。

つづく

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