傾聴に役立つチカラ
こんばんは。ryoです。
突然ですが、「傾聴に役立つチカラ」ってなんだと思いますか?
私は、クライアントが何を言いたいのか、何を伝えたいのか、言葉や語った経験に見え隠れしているものは何か、そういったものを正確に捉えるにあたって必要になるのは「本質を見抜くチカラ」だと思っています。
というのも、最近「日本版エッセンシャル思考」だな、という本に出会ったんです。
「物事の本質を見極めて、極力無駄を減らす」
特に日本人にとっては、とても難しいことなのではないでしょうか。日々の仕事に追われて「疲れたなぁ」って思ったときにおすすめの1冊です。
読んでいるうちに、この本は『エッセンシャル思考』と近しいところがあるように思いました。
エッセンシャル思考が良本なのはいわずもがな。この2冊は並行読書におすすめです。
エッセンシャル思考とか、物事の本質を考える力というのは、普段の仕事でも鍛えられると思うんです。
ちょっと、脚色しますが、最近こんなことがありました。
ある日、長年付き合いのある取引先に「この辺で美味しいご飯屋さんある?」と聞かれたんです。
そう聞かれて、社員Aは、近くの美味しいお店を片っ端からリストアップして提出しました。
社員Bは、好きなものと嫌いなものを聞いて、それを踏まえてリストアップして提出しました。
社員Cは、近辺で自分が知ってる店を挙げながら、「何かあったのか?」と、聞いてみました。
すると、奥さんとお子さんが1週間帰省することになって、その間どうしようか困っているということが分かりました。
そうであれば、値段も手頃なところがいいかもしれないし、テイクアウトできるところだって候補としてあがってくるかもしれません。もしかしたら、「この機会に自炊をしてみたら?」と、おすすめするものありかもしれません。
表面的な質問は、「近辺においしいお店はないか?」ではありましたが、結局のところ、この担当者は、1人で1週間過ごすにあたってどうしようか悩んでいたのです。
社員Cは、「長年勤めているのに、なぜそんなことを聞くのかな?」と質問の意図を考え、その質問の本質を探ってみたことで、担当者の本当の悩みにたどり着くことができました。
カウンセリングも近いものがあるような気がします。
クライアントの当初の悩みと、たどり着いた主訴が全然違うものだったというのは、みなさん経験があると思います。
傾聴をしつつ、その主訴にたどり着くまでに役に立つのが「本質を見抜くチカラ」だと思うのです。
傾聴力UPのために、この2冊はおすすめです。
近日中にまた、キャリア理論のまとめ記事書いていこうと思います。
引き続き読んでいただければ嬉しいです。
では、また。