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【どれを使うか?】キャリアカウンセリングの方法

こんにちは。ryoです。技能士試験に向けて勉強中です。
宮城まり子さんの『キャリアカウンセリング』を読みながら、今までいかに「試験対策のための勉強」をしてきたか痛感、反省しております・・・

技能士試験は、実技、論述のハードルがとても高くなります。
例えるなら、国家資格キャリアコンサルタントは英検2級、技能士2級は英検準1級、技能士1級は英検1級のような難易度差だと思います(このイメージは我ながらぴったりだと思っています。笑)

そんな意味で、いかに具体的に得た知識をカウンセリングの場に落とし込んでいけるかが重要になってきます。

ということで、実際のカウンセリングの手法を紹介します。これで全てではありませんが、大きく分けて3つ、これらを統合、折衷していくことが大切です。

①特性因子理論的カウンセリング
「特性(個人の興味、適性、価値観、性格など)」と「因子(その職業が求める要件、必要能力など)」をマッチングさせるやり方。簡単に言うと、「あなたはこういう性格だから、こういう仕事が合いますよ」みたいなイメージです。最初にアセスメントなどをすることが多いため、どちらかというと指示的と言われます。一般に人材紹介会社のカウンセリングはこれに近いかもしれません。

②来談者中心的カウンセリング
ロジャースが提唱した、カウンセリングの基礎とも言える手法です。そのため、養成校やキャリアコンサルタント試験ではこの手法が重視されました。カウンセラーは基本態度、基本姿勢として、「無条件の肯定的関心」「共感的理解」「自己一致」が求められます。傾聴を通して、クライアントの自己概念と経験の一致を目指します。来談者の心情や経験を中心にするため、非指示的なカウンセリングとなります。

③行動主義的カウンセリング
クライアントの具体的行動に焦点をあてるカウンセリングです。カウンセリングを1つの学習プロセスとして、不適応を起こしている症状への働きかけを行います。問題となっている行動を明確にし、その行動を継続させている因子をつきとめ、目標の設定、計画の実行、評価という一連のステップを行いながら進めます。そのためこれも指示的カウンセリングと言えます。


私は来談者中心的カウンセリングの「傾聴」という面に重きをおいてカウンセリングを行っていました。もちろん間違ってはいないのですが、そこからの展開力が弱いと自覚していました。

今まで勉強会などで、なんとなく違和感を感じていたのはここでした。ロープレは大体20分ほどの時間で行う事が多いです。そのため、ラポール形成は省略するという前提はあるものの、来談者中心的カウンセリングで終わる形が多かったように感じます。そうするとなんとなくできた気になるのですが、大事なのはそこから先だったのです。

ラポール形成や初期の段階では来談者中心的カウンセリング、具体的な方策を展開していくにあたっては、もう少し踏み込んでいく必要があります。非指示的なカウンセリングをしつつ、方策を考える際は、指示的カウンセリングに移行する必要があると感じました。

例えば「自分は何をしたいのか、どんな職業があるのか分からない」というクライアントに対しては、来談者中心的カウンセリングでラポール形成した後、特性因子論に基づいてアセスメントをする。という形もあると思います。

また、来談者中心カウンセリングをしながら、問題行動が見られたり、認知のゆがみが見られるなと感じたら、行動主義的カウンセリングに移っていくくのも1つのあり方です。行動主義的カウンセリングに使えるのは、エリスのABC理論やベックの認知療法などです。


・・・と、なんかまとめたら、腑に落ちてきました。いまさらかよ、という感じですが。笑

クライアントに寄り添うという意味で、来談者中心的カウンセリングの技法は身に付いてきたかなと思う反面、特性因子論的カウンセリング、行動主義的カウンセリングをする技法は、全然身に付いていないので、これから頑張ります。

シュロスバーグの4S点検はカウンセリング後、展開していくにあたって方策を考えやすいと聞きました。今後、シュロスバーグやエリス、ベックの理論も紹介していきたいと思います。

今後落ち着いたら、勉強会も開いていこうと思いますので、引き続き閲覧いただけますと幸いです。

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