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昔の学びから -恋愛編-

昔、よく職場で部下の女子たちから恋愛の相談を受けました。
それは、私が超イケメンで多くの女子にモテモテだったから、というわけでは、もちろんありません。何か私の恋愛観とか人生観みたいなところから学びを得られるそうです。自分でもなんとなく、「ああ、いま自分でええこと言うたなあ」とか思う時があります。でもそれ、実は私も妻から得た学びを拡散していってるだけなんです。なので、今日はぜひそんな学びの一部をここで紹介できればと思います。

恋愛相談の大半はケンカです。
「こういう内容でケンカしたけど、どうしたらいいですか?」とか、「こんなこと言われてめちゃムカつくんですけど、どう対応したらいいんでしょう。」みたいな内容です。

私自身ももちろんケンカの経験は多々あります。だからこそ、いろいろと教えられることもありました。ケンカの原因って元をたどると、大抵小さな問題であることが多いです。

実例をいくつか挙げますと、
「彼氏がトイレで小用を足した時いつも汚す。」
「何かの思いつきで奥から出してきたものを片付けない。」
「一緒に買物に行った時、商品の前で長時間悩んでいる。」
「誕生日にプレゼントしたのに、自分の誕生日には何もなかった。」
「困ったことがあるとお母さんに相談してる」
「家事を手伝わない」
などなど、女子からの相談なので、もちろんこれらはすべて彼氏である男性に対する悩み、というか不満です。

「分かる~」って方いますか?

相談受けるのは、私が男性目線から見てどうなのか、っていうところもあったのかと思います。でも、彼氏を養護するつもりはまったくありませんが、どれも共感を得ることはありませんでした。簡単な話、「嫌なら別れればいいのに」ってことになります。ただ、これだとちょっと冷たい感じなので、ちょっと補足をするのです。

・トイレを汚されるのがイヤ
気持ち、分からなくもないけど、好きで付き合ってるのなら、それぐらい掃除してあげれば良い。「なんで私が」とか損得勘定で考えてしまうのは、まだまだ未熟な証拠。トイレの掃除はこころの掃除。
今で言うならば、かの大谷翔平選手はどんなシチュエーションでも地面に落ちているゴミ、誰が捨てたか分からないゴミを必ず拾うそうです。でも、彼に言わせれば、あれはゴミを拾っているのではなく、運を拾っているのだそうです。素晴らしい。

・出してきたものを片付けない
この時、2人が同棲してたか、彼氏の部屋のことだったか忘れましたが、基本は同じです。片付ける必要があるのであれば、片付けてあげればよいし、そうでなければ、気にしなければ良いだけです。部屋が散らかっているのは、運的にあまり良くないので、できれば片付けたほうが良いですが、一人で面倒なら手伝ってあげても良いですし、別にケンカするほどのことではないです。

・買い物で長時間悩む
優柔不断なんですね。とことん付き合ってあげてください。別の用事があって急ぐのなら、その旨伝えてあげればよいし、悩んでいるために車を出してもらえないなら、電車で行くとか他の方法を考えるしかないでしょう。

・誕生日のお返しがなかった
こんな言葉があります。「受けて恩を忘れず、与えて報いを請わず。」見返りを求めるのなら奉仕するのはやめましょう。

・お母さんに相談
マザコン疑惑で相談を受けました。確かに成長という面では、まだかなり未熟にも思えますが、そういう人なんだと思って暖かく見守ってあげるしかありませんね。

・家事を手伝わない
これ、夫婦喧嘩でよく聞くやつですね。相手に期待するから腹が立つんですよ。

相談を受けてた時期に何度も繰り返した教えがあります。
私は、美輪明宏さんから学びました。

これ、カップルの問題だけでなく、人間関係全体に言えることなんですが、
基本的に他人を変えることはできません。人の意識や考え、行動を変えることができるのは、本人だけです。ただ、どうしても自分の物差しで測ってしまうときってありますよね。
「こうしてほしい」「ああなってほしい」という、言うなれば、相手を変えてやろうという思いが、思い通りにならないために苛立ちを引き起こしているんです。
すべての問題に関して、「あ、この人はこういう人なんだ」と割り切ることができれば解決は早いです。そして、もちろん、お互いに寄り添うことが重要です。

例えば、「トイレを汚してしまった、申し訳ない、掃除しておこう」
「彼女は急いでいる、商品選び悩んでる場合じゃない、また今度ゆっくり見に来よう」みたいに彼氏側からも寄り添うことで二人の仲は超円満になります。
但し、もし、彼氏がはじめからこの器量を持ち合わせていたら、今度は逆に彼女側がそれを当たり前と思って、そのありがたみを忘れがちになるので、
あくまで両側からの寄り添い、これが大事です。

最後の<家事を手伝わない>問題について、私が結婚を前に控えていた彼女たちに贈った最高のメッセージ(自画自賛です^^)を披露させていただきます。

「0より50、50より100」

問題:あなたとパートナーの関係で、次の1~3の各条件においてA、B、Cの中から正しいと思うものをそれぞれ選んでください。

【条件】
1)あなたは無職、パートナーはフルタイム出勤
2)あなたはフルタイム出勤、パートナーは無職
3)共働き(共にフルタイム出勤)

【選択肢】
A_家事はあなたが100%やる B_家事は半々 C_家事はパートナーが100%


よーく考えて選んでくださいね。

多かった回答は、1から順にA-C-Bもしくは、B-B-Bです。

しかし、正解はA-A-Aです。

どういう事かと言うと、これは、実際やってみれば分かります。1はともかく、2、3の場合、働きながら家事をすべてするわけです。私もやりました。否、やろうとしました。が、できません。無理です。私の場合、特に勤務時間が長かったので、仕事を変えたりでもしないと、きっと体を壊すか、相当な寝不足で倒れていたでしょう。でも、ここで大事なのは、できるかできないか、ではなく、やろうと言う気持ちです。

私の場合、全部はできませんでした。だから、もちろん妻が残りをやってくれます。そうすると、そこに感謝の気持ちが生まれるのです。妻がやって当たり前と思っていると、この感謝は生まれません。自分が100%やって当たり前と思っていると、ものすごい感謝が生まれます。だから、自分が担当する家事は、0%よりも50%、50%よりも100%だと思っておいたほうが、相手に対する感謝の気持が大きく現れます。
そして、もう一点、この考えには利点があります。

元々100%自分でやる、という心持ちなので、仮にパートナーが何も手伝わなかった場合でも、そこに怒りが生じません。逆に、少し手伝ってくれるだけでも、すごくありがたい、という気持ちになるのです。この考えを持つようになってから、ケンカの数がぐんと減ったような気がします。もちろん、今は妻に対して感謝しかありません。

若干のろけ入ってすみませんが、共感していただければ幸いです。
是非一度お試しください。

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