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練り込みの器をアイスボックスクッキーで再現する

バレンタイン及びホワイトデー。これらは「普段作らないお菓子を手作りするイベント」である。かくいう私もこういうイベントは好きで、去年はチョコレートで猪口を作った。

バレンタインなのでチョコで猪口(ちょこ)を作る

割とクオリティが高く出来てしまったので、今年は何の器を作ろうか……と悩んでいた。そして一つの結論に至る。




(!)練り込みとは:色の異なる粘土を組み合わせて練り込み模様を作る、作陶の技法。写真のように裏表で同じ柄になっているのが特徴。器の表面に絵を描くのではなく、粘土自体に色が付いているのでこうなる。




(!)アイスボックスクッキーとは:いろんな色に着色したクッキー生地を組み合わせ模様を作り、焼き上げるクッキーのこと。市松模様やマーブル模様などの他、動物の形やキャラクターなども表現することができる。




今年のバレンタインは、(バレンタインというイベントを利用して)練り込みの器をアイスボックスクッキーで再現(できるか検証)するぞ!!!!

ちょうどよく手元に練り込みの器があるので、今回はこの器を再現することにした。



COOKING START

クッキー生地をこしらえる
分ける
着色する
四角くする
クッキー生地の周りに黒の着色料を塗る
よくよく冷やす
1cmくらいずつに切る
同じ模様に並べる
棒で生地を潰しつつくっつけ、不要な部分を切り落とす
大きさの近いケーキ型に入れ整える
焼く
できた


FINISH



それっぽいのができた。

色味の違いなど反省点(※1)はあれど、基本的な作り方は間違ってなさそうだ。特に、パーツの外側に塗った黒の着色料が素晴らしい。こうした一手間がクオリティを左右するのだ。

(※1)黄色みが強すぎたので、卵黄無しでベースのクッキー生地を作ればよかった。焼く前に裏返ししてこちらの面も棒で延ばしながらくっつけた方が良さそう。あとは側面が厚くなってしまったので、型の側面に生地を押し付けながら上に引き延ばすとよくなりそう。ツヤツヤ感を出すためにナパージュなどやると更に良し。

そこまで言うならもう一回作れ
↑いや、これもうすでに三回目なの
↑ごめん
↑いいよ
↑旅行直後に何度も作っててえらかった
↑わかる


早速、器として使ってみよう。市販のロールケーキを載せて比較。

←クッキー 器→

実際にクッキーを器的に使ってみると「私は器ですよ」という顔をする。右(本物の器)が陶芸教室の見本で、左(クッキー)は生徒が作った作品です。」と説明されても違和感がない。ほとんどその通りなんだから、そりゃそうだ。

いただきます
最終、器面についたクリームごと喰える。

本物の器と比べたクッキーの一番大きなメリットは、食べられることだろう。器としては手のひらに乗るサイズと小さいけれど、クッキーとしては大きいので食後の満足感が段違いだ。

一番大きなデメリットは、クッキーがポロポロこぼれて周辺が汚れることだ。本物の器を使えば掃除機はいらない。


作った分を一度に食べきれなくても、大きさが同じ器を一番下に置けば抜群の安定感で収納可能。これ、割と良いです。普通のクッキーは割れるのが怖くて垂直には重ねたくないし。


結論

というわけで、アイスボックスクッキーで練り込みの器は再現できるのか?に取り組んできたのだが、答えとしては「できる」だ。練り込みの器には、マーブル模様や花柄などもあるので、技術のある方にはぜひ挑戦していただきたい。


ところで

"ちょうどよく手元にあった"練り込みの器だが、本当はこの検証のために購入したのだった。

角小皿(レンガ)/坂下花子
うちに来てくれてありがとう
合羽橋全部回ったりネットでハンドメイドサイトも見て、どれが適しているか/好みであるか/その後も愛せるか検討して買った



こういう感じのやつ↓にあります。



おまけ

▷余ったクッキー生地は以下のように処理しましょう。

まとめて
チョココーティングで綺麗に見せかけましょうね


▷小皿が一客くらい増えても困りませんよ。むしろ、もてなせる人数が増えたっていうか?


▷グミ容器を利用して作ったチョコを載せてみただけの画像

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