【新発想】家にある白磁の食器に白い食べ物をのせることでオールホワイトな食卓に

2023年5月15日 21:48

先日、白磁（模様のついていない真っ白の磁器製品）をたくさん買った。小皿をはじめとして、フォーク、ナイフ、カップなんかも集まった。そういえば元々持っている白磁も結構あるよなあ〜と現状持っている白磁を並べてみたら、これだけあった。

もはや食事に必要なものが一式揃っている。バターケースや箸置きまである。「いっそ食べ物まで白い食事をしたら面白いのでは？」と思いついて、もう一度持っている器を見渡したが、まず「白米」を盛るための「茶碗」が無い。終わった。食事に必要なものが一式揃っている訳がなかった。

ええん、もう一度冷静になって考えよう。実は、集めるだけ集めてまだ一度も使ったことのないものがいくつかある。それをベースに、食事とまではいかなくてもティータイムくらいは出来ないだろうか。

この中でも特に使ったことがない（あるいはこの先も使う機会が少ない）のは、「ケーキサーバー」である。この道具は用途が限られすぎていて出番が少ない。てことで、ケーキサーバーが使える白い食べ物を用意して、目に入るものが全部白いティータイムを生み出したい。ついでにナイフとフォークも初使用だ。

さて何を食べようかな〜と考える余地もなく、ケーキサーバーを使うんだったら作るのはホールケーキ一択。スポンジまで白いホールケーキを作るぞ。

薄力粉、グラニュー糖、ケーキ用マーガリン、生クリーム、
卵白、ホワイトラム、ホワイトチョコ、クリームチーズ

白にこだわった材料たち。色が白もしくは透明、または名前に「白」や「ホワイト」が入っているものだけを使う。これらでジェノワーズ・ブランジュ（白いスポンジ生地）、ラムホワイト入りクリーム、チーズクリーム、ホワイトチョコの飾りを作り一つのホールケーキにする。

完成した。白いケーキである。中身も全部白くするためフルーツが使えず悩んだが、チーズを思い付いたのは天才のひらめきだと思う。最近はもう生クリームをずっと食べ続けるにはきつい身体になってしまったため、そういう変化が欲しいのだ。

さてセッティングをしよう。大皿、取り分け皿、フォーク、ナイフ、カトラリーレスト、マグカップ、ミルクピッチャー、そしてケーキサーバー。使うもの全てが白磁。すごい。そういうコンセプトカフェみたいだ。

飲み物はミルクと余ったクリームで用意する。

周りも白くしたら、当然のように全てが白い空間が出来上がった。影がなかったらケーキが見えなくなってたかもしれない。この世に光があってよかった。

食べよう。

画面越しでは味が伝わらないので食べてる時の表情を撮ってみたが、ミルクもケーキも同じ反応だったので同時にご覧ください。

ミルクは、ラムホワイトのクリームがコクを増していて美味しい。鼻先にクリームをつけちゃうベタな遊びができるのも楽しい。ティータイムにしれっとお酒を摂取する背徳感も高ポイント。

ケーキは、ホワイトチョコが味に奥行きを与えている。ホワイトチョコの加工がうまくいかず見た目が微妙になってしまい、要らなかったかな……と落ち込んだのを吹き飛ばす存在感。見た目以上にホワイトチョコは重要だった。チーズクリームはラムホワイト入りクリームを飽きさせないよう活躍している。味がワンパターンで飽きるかと思ってたら、飽きる前に食べ終えた。

全部を白で統一した食卓を初めて見たので、「遠くから薄目で見たらただ白い空間があるなあ〜としか思わないかも」「遠目で見ればケーキがあるのバレないからカロリーゼロ」みたいなことを考えた。全部を白で揃えなかったら出なかった発想だ。センシティブな事実だがカロリーはある。

白いものだけで食べ物を用意するのは難しく、こんなにも世界はカラフルだったんだなあと気が付いた。逆に、白いものや「ホワイト」が付く名前のものを集めようとしたら、案外いろんな選択肢があって迷った。お酒売り場ではホワイトキュラソーとラムホワイトのどちらにするか迷ったし、今回は使わなかったがアーモンドスライスやマシュマロも白い。

白磁を見ても白い食べ物を見ても色んな「白」があって、「これは確かに200色あるなあ」と学んだ。

さて、全部が白いティータイムを終えたので全部が白い晩酌をしてきます。それでは。