【愛するとは何か?考察4】どうして好きだと思うのか

好きだなあ〜って思うとして、それは自分から発せられたものなのか、相手から影響を受けて起こったものなのか、わからなくなることがありませんか。あります。そもそも好きって何!?となる人もいるでしょうね。います。これについてちょっと考えてみたい。


どんな時に好きだと思うのか。

多分、イメージとしては好きなものや人に対して、自分から好き!ってなってる「積極的好き」だと思う。けど、実際には「好きだと思いたいから好き」「嫌いじゃないし無関心でもないしおそらく好き」「好きだと言ってくれているから好き」などの「消極的好き」も存在すると思う。

「消極的好き」は、果たして本当に好きだと思っているのか?というのも論点になりそうだが、ここは「消極的とはいえ好きは好きなのだから」という立場に立ちたい。そして、このパターンは思いの外多くあるのではないか。


自分のことを好きだと言ってくれる人を嫌いになるのは中々勇気がいるだろうし、そもそも人や物を嫌いだと思うこと自体、体力がいるからやんわり好きだと思っておいた方が楽だろう。無関心でい続けるのは結構難しいし(時間が経って次第に無関心になることはある)。

あの人がこれを好きだって言ってたから、私も好き!というのは「好きだと思いたいから好き」に入りそうだ。昔好きだったものが苦手になって、でもそれを受け入れたくないから好きだと思い込むというのもありそう。



好きだと思うのに理由はないのか?

一目惚れというのがある。惚れたその瞬間は直感だけ(理由はない)かもしれないが、直感だけで好きでい続けることは可能だろうか。もしかしたら出来るのかもしれない。果たして。

この感じからすると、私は理由がある派なのだが、というより理由が欲しい派なのだが、どうも理由なく好きだと思う瞬間もあるようだ。とはいえ、その機会はかなり少ない。

どこかに遊びに行った時の写真を見返して(この時良かったな〜好きだな〜)って思うとか、ここが可愛いからこのアイテムが好きとか、振り返って考えると何かしら好きになった理由があるように思う。こじつけだろうか?

やはり「消極的好き」であっても、それは十分”好き”だと言って良いと思う。それらはどれも理由として成立していると考えられるから。



好きだと思うタイミング

バッと反射で思う時とじわじわ思う時とがある。同じことに対して、両方やることもある。じわじわの場合は、振り返って考えてみたらこういう理由があって好きだなあと思ったみたいな感じで、理由がついてくることが多い。

理由がついてくると信頼度が上がるじゃない?自分の中で。納得しようとしているのか分からないけど、好きなんだなって確信できる感じがする。

反射で好き!ってなるのもじわじわ好きだな〜ってなるのも、両方同じくらい信憑性はあって、どっちが上だとかそういう話は必要がない。どっちも同等に扱われるべきだと思う。

理由が無い(反射)のは信頼出来ないとも言えないし、理由がある(じわじわ)のはこじつけたい/逃げたい/思い込みたいだけだとも言えない。



結局好きって何?

とにかく好意。物や人に対して自然と求めてしまう感じ?うーん。心がほっこりする感じ?うーん。


思い込みたいだけかもしれない、思い込みでも構わない。好きだと思いたいから好きだと言っても、それはそれでアリなんじゃないかと思う。妥協と言われるかもしれない。

本当はグレープフルーツのクッションが欲しいのに、オレンジのクッション買うなんて、もっとちゃんと探したほうがいいよと言われるかもしれない。でも、本人が満足したいならそれで良いんじゃないかなあと思う。足りないと思いながらも足りたふりをしているだけなのかしら。でも、見つかるものだけで満足するのも大事なことだと思うんだよな。


直感で好きだと思うことも、論理で好きだと思うことも、どちらも信頼できる感情である。好意を持ってしまった場合と、好意を持とうと思った場合。どうせいずれは好きになる運命だった。ありえないほど自分の価値観とズレまくってなければ、だいたい受け入れられる、不思議(但し個人差があります)。


しかし、「消極的好き」は少なくとも「愛する」には含まれないような感じがする。かと言って、「積極的好き」が全て「愛する」になるわけではなくて、その中でも一部が「愛する」に含まれるんじゃないか?「積極的好き」は「愛する」の必要条件なのか。となると、「愛する」には能動性が要ることになるな。



結局ちゃんと結論出てはない気がするけど、ここから自分の考えを深めていければ良いなって感じなので、これで一先ず閉会宣言。



<掲示板のコメントお返事してます>
>鱈井さん
あ、痛いところをつっこまれた。死後はどうされても知る手段がないので願望を持つだけ持って生きていこうと思います。
幼い頃に読んでいた物語…断片しか記憶に無いのですが、書いてみます。ちょっと長くなりそうな予感です。


めでたし、めでたし。と書いておけば何でもめでたく完結します。