マガジンのカバー画像

【連載】日本文化のはなし

55
日本文化の色々を語る連載。とりあえず隔週月曜更新にします。現状、毎週月曜日は割とこういう系の話をしています。月曜日に知的になる人。
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

【話芸のはなし】「まんじゅうこわい」「寿限無」あたりは普通に会話に登場するからすごい。

さて、話芸の話をするつもりで一つだけ論文を読んだが、電車内で読んで眠くなること何度もあり、正直あんまり覚えてない。思いつくままに進んでいこう。探り探りの回。 日本の話芸と聞いて初めに思いつくのは「落語」だろう。落語家が何となく身近なのは『笑点』があるからだと思う。落語家は落とし話をする人たちであって、大喜利だけをする人たちではないのだが、『笑点』があるために逆に大喜利の方が有名になっている。大喜利は寄席の最後に行われる余興のことで、三題噺、謎かけ、都々逸などが行われる。

【観察記録3】はま寿司の器を見に行きました。【どことなく絵本みがある】

今やもう回っていない回転寿司の器を調べるシリーズ、久々の新作である。続編待ってた。私が。誰も待ってなくても私が待ってた。 さて、今回ははま寿司だ。知らないうちにロゴが変わっていた。ちょっとまろやかな雰囲気のある文字で、以前より文字が暴れていない。最近はいろんなロゴがシンプルな方向に行っているみたいだ。流行りが。というのは今やる話ではないのでここまでにしておこう。 まずは、寿司皿から。今思ったけど、回転寿司の皿って大きさどれも一緒だよね。微妙に違うのかもしれんが、だいたい4

【和歌のはなし】己惚れをやめればほかに惚れ手なし

田川水泡著『滑稽の研究』を読んだ。タイトル通り滑稽についての本で、滑稽についての理論と日本文化の舞踊、和歌、文学、絵画における笑いを取り上げる。理論の部分は、滑稽とは美だとか醜だとかちょっとよく分からなかったが、文化の方は読んでいて楽しかった。 前々からなんだか江戸時代が好きなんだよなあと思っていたが、それは町人の文化だからかもしれない。それまでの貴族・武士の文化から、町人の文化へ移り気軽な感じが出ているのか。上品な遊びから下品なものになると教養があまり必要なくなってくるか