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後にも先にも「伝え返し」

キャリコンを学びはじめの頃、養成講座を修了して「さぁ試験までロープレやるぞ!」っと張り切って参加した最初のロープレ勉強会でコテンパンになって、もちろん傾聴もできずでどうしたら良いか頭が真っ白になっていました。
国家資格キャリアコンサルタントに挑戦される人は少なからずこんな経験をされていると思います。

さて、今回のテーマは「伝え返し」(Refrection)ですが、ご存じロジャースの来談者中心療法の基本的な技法ですよね。
そしてキャリアコンサルタントが取り組むことは、伝え返しをしながら無条件の肯定的受容と共感的理解を意識して話を「聴く」ということになるわけですが、とっても重要であるはずなのに、私自身養成講座終了時点では単なる一理論家の話くらいにしか思ってませんでしたし「受容・共感」「伝え返し」と言われてもピンときませんでした。
単に勉強不足だったかもしれませんが、今考えると養成講座は伝え返しに1日かけてもいいんじゃないかと思ったりもします。それくらい大事だと私は思うのですが、どうですか?

私は国家資格キャリアコンサルタント受験直前のロープレ練習では、伝え返ししかやりませんでした。当時 ロープレは20回以上は勉強会に参加しましたが、まぁ下手でしたら…最初に習った広島白島塾の木原先生に「伝え返し」からと言われて、徹底的にやってみたわけです。
するとどうでしょう、相談者の状況や迷い、感情など不思議と自分の中に入ってくるようになるんですよね。ああぁぁこれが受容、共感ということかということがなんとなく掴めてきます。
国家資格に挑戦される方、この感覚がつかめるまで伝え返しをやってみてください。

そして相談者の発した言葉だけでなく、自分(キャリアコンサルタント自身)の感じている心の中を理解したこと、感じたこと、違和感も含めて伝え返せるようになると熟練レベルに近づけます。2級技能士を目指す人はここですよ。

後にも先にも伝え返しです。



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