上原 浩平 | ロイロノート

◼︎教育アプリ ロイロノート・スクールのビジネス担当 ◼︎マネジメント・マーケティング・セ…

上原 浩平 | ロイロノート

◼︎教育アプリ ロイロノート・スクールのビジネス担当 ◼︎マネジメント・マーケティング・セールス(BtoB)・広報/PR・カスタマーサクセス・データ分析・バック業務 ◼︎全部が中途半端で7年目 ◼︎出版社からedtechへ

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NEXT GIGAにおける県の共同調達の役割を考える

自治体ピッチも終わり、各自治体がNEXT GIGAの端末更新に向けた整備計画が動き出しています。NEXT GIGAでは、端末更新において以下の特徴があります。 都道府県単位での共同調達を前提としていること 都道府県教育委員会が共同調達のための基金を創設すること 「共同調達会議」の設置により自治体間の情報交換を定期的に実施すること 市町村は都道府県が設置する共同調達会議に参加すること 市町村は一定の要件を満たせば共同調達から離脱(オプトアウト)できるが、会議からの離脱

    • ルールから逸脱してもOKな、組織文化を設計する

      チームや組織の生産性を上げるために、マネジャーレベルの人はルールを設計します。しかし、そのルールも年月が経ちそのままにしておくと、「一体、何のためのルールなのか?」というものになってしまいます。 時には、そのルールが邪魔をします。特に不確実なことが起きた時に、ルールに縛られすぎて逆に生産性が下がってしまいます。 私もルール設計は日々悩みの種です。本当にこのルールは必要なの?定期で開催しているミーティングが本当に必要なのか? その時に自分が参考にしている書籍やある遊びの記

      • GIGAスクール構想を散歩のように。

        先日、ある方とお話しした際に、とてもいい話を聞いたので、ここに記しておきます。 その方は、人生を例えて、散歩人生とおっしゃってました。もちろん、全速力で走る時期もあったし、一直線に進む時期もありました。しかし、体が持たないと。 なので、全速力で走るのでもなく、まっすぐに進むのでもなく、マラソンでもなく、目的地を目指すのでもなく、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、気ままに歩くことを取りいれるようにしたそうです。 休みたくなったら休む。たまには後ろに戻ってみたり、力を入れ

        • Vol.2 マーケティング戦略を学ぶ 〜市場の選択編〜

          『マーケティング戦略』(有斐閣アルマ)を教科書に用いて、以下の講座を受け始めまてます。3週にわたって市場の選択編を学びました。 自分の復習も兼ねて、まとめていきたいと思います。 前回はマーケティング戦略の概要ということで、全体像を学びました。 その中で最後に出てきた問いが次の内容でした。 「4P(製品政策、価格、広告・販促、チャネル)が相互作用するために、どのように市場を選択するのか?」 3つに分けて整理してみます。 事業機会の選択事業機会の選択は、企業が新しいビジネ

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        NEXT GIGAにおける県の共同調達の役割を考える

          フラットな組織です!とは言うけれど・・・・

          ビジネスの事業成長を推進するには、意思決定をいかに速くし、実行に移せるかがポイントになります。 そのためには組織はなるべくフラットにすることが重要です。しかし一方で全てがフラットなのはいいことなのでしょうか? 「うちの組織はフラットなんです」と謳って、採用を高める企業もあります。しかし意味や解釈は、企業によってさまざまです。 私の考えるフラットな組織について、掘り下げてみたいと思います。 フラット組織を分解すると「文化」と「情報設計」があるよく言われるフラット組織というの

          フラットな組織です!とは言うけれど・・・・

          なんだかうまくいかない時のポジティブ仮説思考

          新しい環境やポジションにチャレンジすることになった時、失敗や思ったとおりに進まず悩むことが増えます。 そんな時に、私は以下のような仮説思考をすることでネガティブな考えに陥りないようにしています。 仮説1: 「うまくいかない時期」は成長のプロセスの一部になっているこの「うまくいかない時期」を「アンラーニングの時期がきたな!」と思考を変えます。なぜなら、この時期は、まるで暗闇のトンネルを走っているように感じられ、自己評価も低くなりがちだからです。さらに周囲からのフィードバックも

          なんだかうまくいかない時のポジティブ仮説思考

          マーケティング戦略を学ぶ Vol.1

          『マーケティング戦略』(有斐閣アルマ)を教科書に用いて、以下の講座を今週から受け始めました。 自分の復習も兼ねて、少しずつまとめていきたいと思います。 マーケティングの誕生アメリカでのマーケティングの誕生 歴史で見ると、アメリカのゴールドラッシュ、西部開拓などにより、市場が生まれました。それまでは需要が出たら供給するだったビジネスが、市場の急激な拡大により、供給を増やします。しかし時が流れるにつれて逆に今度は供給が過剰になってしまったことで、マーケティングというのが生まれ

          マーケティング戦略を学ぶ Vol.1

          アップセル、クロスセルがない、カスタマーサクセスをどう評価する?BtoB編

          SaaS型のビジネスモデルを構築している企業にとって、「新規顧客開拓」と「既存顧客維持」は継続的に売上を向上させるための重要なポイントです。これらは事業を安定的に展開するために欠かせない要素です。 多くのSaaS企業はサブスクリプション型でサービスを提供しています。サブスクリプション型であれば、解約されない限り定期的な収益が見込めます。単価は低いものの、継続的な収益が得られれば、買い切り型のビジネスモデルよりも高い収益を上げることができます。 さらに、ユーザーに長く使って

          アップセル、クロスセルがない、カスタマーサクセスをどう評価する?BtoB編

          メディア人になりきって、面白いネタを探す力

          先日、とある広報/PR関係のオンラインイベントに参加してきました。 PRに必要なスキルや能力をさらに言語化するために参加しました。 某テレビ局のプロデューサーの方による、30分程度の話題提供ではありましたが、メディアの方も多様性あふれる時代に、視聴者に必要なコンテンツをさまざまな角度から考えているというお話を聞くことができました。 以下は、メモした内容です。 何を持って良いコンテンツ・悪いコンテンツと考えているか定義づける。 コンテンツ自体に価値はなく、コンテンツを見

          メディア人になりきって、面白いネタを探す力

          「指導」という言葉への違和感

          一人一台端末の利活用と若手教員の育成の課題が出てきている公教育ですが、ここ1ヶ月でどうしても気になる用語が2回もニュースになって出てきました。 それは「指導」という言葉です。 教育業界に関わるようになって、よく耳にする言葉になりました。最初のころはあまり気にならなかったのですが、現在のテクノロジーの進化や社会情勢の変化がある中で、今もなお出てくる「指導」という言葉への違和感に対して、衝動が抑えきれず自分なりに整理してみたいと思います。 1. 「指導」の歴史的背景と現代社

          「指導」という言葉への違和感

          あの文房具は生誕何年?

          ビジネス担当している製品ロイロノート・スクールがサービスをリリースして10周年になりました。 これからも多くのユーザーに使っていただきたいなと思い「そういえば、よく使う、あの文房具は生誕してどのくらい経つんだろう?」ということで調べてみました。 ハンコ(生誕約2,000年)なんと!?そりゃーなかなかハンコ文化も消えないはずですね。 鉛筆(生誕464年)活版印刷が、1450年ころだから、遅れて100年後なのですね。意外でした。 消しゴム(生誕254年)200年の時を経て

          あの文房具は生誕何年?

          大谷翔平選手から見る「二刀流」というキャリア

          はじめに: VICA時代の個人キャリアを築く、1つのローモデルに大谷翔平選手が示す「二刀流」は、スポーツ界だけでなく、ビジネスの世界にも多大な影響を与えるのではないかと思い始めています。 一人がさまざまな職種やポジションを担当することが、今後の個人キャリアと組織の成長へどのように貢献するかを探究してみます。 1. 二刀流としての価値ビジネスにおいてプロジェクトの上流から下流まで担うことは、深い専門知識を得ることができ、数を積み重ねることで高いコミットメントを生み出します。こ

          大谷翔平選手から見る「二刀流」というキャリア

          迷った時に立ち戻れる教育ビジョンがあるか?

          4月18日と19日にGIGAスクール自治体ピッチが開催されました。 GIGAスクール構想第2期※を見据えた学習者用コンピュータ1人1台端末の整備・更新に当たり、都道府県・市町村教育委員会に対してプレゼンテーションが行われました。プレゼンテーションは、「1.リアルタイム登壇」、「2.オンデマンド録画」のどちらかの方法で参加することができます。 ※GIGAスクール構想第2期は令和6年度(2024年度)から令和10年度(2028年度)の期間を範囲とします。 私たちはEdTechツ

          迷った時に立ち戻れる教育ビジョンがあるか?

          「失敗の総量をマネジメントする」を考える。

          新しいツールやテクノロジーが出てきて、かつ社会情勢も常に変化する昨今、日常のタスクを進めることも大事ですが、新規アイデアやプロジェクトを生み出し続けことも大事。 かといって自分1人だけで新規アイデアやプロジェクトを生み出すのには限界を感じます。 そこで、組織内またはチーム内で常に新規アイデアやプロジェクトを生み出し続けるために必要なミドルマネージャーの役割について、これまでの経験から書いてみます。 新規アイデアやプロジェクトを承認する公式管理よく見かけるミドルマネージャーが

          「失敗の総量をマネジメントする」を考える。

          ハンズオンとセミナーをするのに必要な資質能力。そしてメンバーの個性について。

          継続購入をしてもらうプロダクトやサービスを提供している場合、ただ納品して終わりでなく、そこから利活用してもらうための様々な施策を行います。その中の1つにハンズオンやセミナーを開催し、ノウハウや知見を提供することでユーザーのサポートをすることも多いかと思います。 個人的な考えですが、ハンズオンやセミナーを実施する際に、必要な資質能力について感じていることを4つ紹介します。 4つの資質能力1、説明力 参加者にとって必要な情報をわかりやすく伝える力のことです。 ハンズオンやセミ

          ハンズオンとセミナーをするのに必要な資質能力。そしてメンバーの個性について。

          NEXT GIGAでは標準アプリか?有償アプリか?そんな二項対立を超えたい。

          GIGAスクール構想で1人1台端末を整備したタブレットやPCのリース契約が終了間近になるため、令和6年度から公教育の現場では端末更新の調達に向けた準備や情報収集が始まります。(特に教育委員会) 業界内ではNEXT GIGAと言われおり、国が端末更新の補助金を出すことで1人1台端末を引き続き再整備し、子供達のICTを使った学びを止めない政策が動き出します。 昨年度までのGIGAスクールを振り返る1つの視点で、現場で起きていた二項対立があります。それが標準アプリか?有償アプリか?

          NEXT GIGAでは標準アプリか?有償アプリか?そんな二項対立を超えたい。