上原 浩平 | ロイロノート

◼︎教育アプリ ロイロノート・スクールのビジネス担当 ◼︎マネジメント・マーケティング・セ…

上原 浩平 | ロイロノート

◼︎教育アプリ ロイロノート・スクールのビジネス担当 ◼︎マネジメント・マーケティング・セールス(BtoB)・広報/PR・カスタマーサクセス・データ分析・バック業務 ◼︎全部が中途半端で7年目 ◼︎出版社からedtechへ

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  • 個別最適な学び×ロイロノート

    書籍 個別最適な学び×ロイロノートの理論編の部分を教育業界以外の人にも知っていただくために解説しているマガジンです。

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負けを潔く認める〜アドラーの嫌われる勇気から〜

私たちが暮らしているこの社会では、どうしても「成功」や「勝利」が評価されやすい。競争のなかで勝ち抜くことが求められるのは、ある意味で当たり前の風潮かもしれない。特に他者と比べられる状況では、負けること、ましてやその負けを認めることが、弱さや失敗だと見なされがちだ。 でも、考えてみると「負けを潔く認める」という行為には、実は別の強さが潜んでいる。なぜなら単に結果を受け入れるのではなく、自分の立ち位置や限界を知り、次に進むための力がそこにあるからだ。 ひさびさにアドラーの「嫌

    • 教育データを活かすエビデンスレベルの話

      GIGAスクール構想の計画によって、全国の小中学校に1人1台の端末と高速インターネットが整備された。数年経過しデジタルを使って学ぶことが当たり前の時代が始まりだしている デジタル化が進むと、学校ではたくさんのデータが集まってくる。生徒がどの教材をどれだけ使ったか、どこでつまずいたのか、どの問題が得意なのか。でも、そのためにはデータの中身をしっかりと理解すべきだ。ICT端末と同様に、ただデータを「使う」だけではなく、「どんなデータが本当に効果的か?」を見極めなければならない。

      • 自治体ピッチに出て感じた、ロイロノート・スクールの立ち位置

        2024年4月にデジタル庁が主催した「GIGAスクール 自治体ピッチ」第2弾の補完イベントが、EDIX関西の期間中(10月2日~4日)に開催されました。 今回のイベントは、端末に関するものではなく、EdTechサービスに特化し、リアルタイムで実施されました。事業者によるプレゼンテーションが行われ、1提案者につき発表10分、質疑応答5分の構成で行われました。 私はこのイベントを通して、未来教育デザインの平井聡一郎先生からのコメントや質問をきっかけに、今後のロイロノート・スク

        • 恥ずかしがり屋が見つけた、プレゼンを楽しむ方法

          人前でプレゼンや発表することが苦手で、どうしても恥ずかしいと感じてしまう。 できれば避けたいけれど、仕事の役割やポジションによっては避けられないことも多い。 これまで自分が経験してきた中で感じた「プレゼンが少しでも楽しむための必要な要素」を、同じようにプレゼンが苦手な方に向けて共有したい。 世の中にはプレゼンのスキルを向上させるための情報があふれている。もっと上達したい、聴衆を魅了したいと考えている方は、他の資料に目を通すことをおすすめする。 この記事では、プレゼンが

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        負けを潔く認める〜アドラーの嫌われる勇気から〜

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        • 個別最適な学び×ロイロノート
          5本

        記事

          【解説チャレンジ⑤】個別最適な学び×ロイロノート〜個別最適な学びと自己調整学習の可能性〜最終回

          解説にチャレンジする理由解説チャレンジをしている背景はこちらの「解説にチャレンジする理由」の章をご覧ください。 自己調整学習ってなに?自己調整学習(じこちょうせいがくしゅう)というのは、「自分で目標設定をし、達成のために自分で計画して、学びます。そして、その一連の流れを振り返し自身のことを客観的に見つめ直しながら次の学習方法を模索するアプローチ」のことです。 この学び方を通して、将来、色々なことを自分自身で学び続ける力が身につけることを目的にしています。 自己調整学習を進

          【解説チャレンジ⑤】個別最適な学び×ロイロノート〜個別最適な学びと自己調整学習の可能性〜最終回

          【解説チャレンジ④】個別最適な学び×ロイロノート 〜学習の複線化〜

          解説にチャレンジする理由解説チャレンジをしている背景はこちらの「解説にチャレンジする理由」の章をご覧ください。 学習の複線化とはこれまでの授業形態は「単線型の授業」と言われ、同じ教材で同じ内容を一緒に同じ方法で学ぶ一斉授業が基本でした。 それに対して、「学習の複線化」という言葉は、子どもたちが自分のペースとやり方で学べるように、いろんな方法や選択肢を用意します。 子ども一人ひとりが自分に合った問題や教材を選んだり、どうやって学ぶかを自分で考えられるようにする、ということ

          【解説チャレンジ④】個別最適な学び×ロイロノート 〜学習の複線化〜

          【解説チャレンジ③】個別最適な学び×ロイロノート〜指導の個別化と学習の個性化〜

          解説にチャレンジする理由解説チャレンジをしている背景はこちらの「解説にチャレンジする理由」の章をご覧ください。 日本の学校教育制度にある考え〜「履修主義」と「修得主義」〜今の日本の学校教育制度には「履修主義」「修得主義」「年齢主義」「課程主義」4つの考えが取り入れられています。 これらは、明治〜戦後の教育改革の時期に段階的に取り入れられました。その中でも指導の個別化と学習の個性化に関係がある「履修主義」と「修得主義」について紹介します。 履修主義 明治の1886年に

          【解説チャレンジ③】個別最適な学び×ロイロノート〜指導の個別化と学習の個性化〜

          【解説チャレンジ②】個別最適な学び×ロイロノート〜個別最適な学びで目指すもの・「この子」を探る〜

          解説チャレンジをしている背景はこちらの「解説にチャレンジする理由」の章をご覧ください。 個別最適な学びの目的って「個別最適な学び」の目的は、子どもたちの能力を育て、自立して学べるようになることが目的です。 そのためには、2つを組み合わせることで、子どもたちが自分から進んで、場合にはみんなで話し合って、深く考える学びを目指します。 一人ひとりの子どもが自分に合った方法で学べるようにすること 「1.」が難しい場合は、みんなで一緒に学ぶ「協働的な学び」をすること 個別最適

          【解説チャレンジ②】個別最適な学び×ロイロノート〜個別最適な学びで目指すもの・「この子」を探る〜

          【解説チャレンジ①】個別最適な学び×ロイロノート〜個別最適な学びとは?〜

          「個別最適な学び」GIGAスクール構想をきっかけに、授業の中でもICTが当たり前のように使われる機会が増えました。昨今、公教育業界でよく出てくるキーワードが「学習の複線化」「個別最適な学び」の2つです 本書は、これらのキーワードをロイロノート・スクールという学習アプリを使って、どのように「学習の複線化」「個別最適な学び」を図るか、その具体的な授業づくりを提案したものになります。 私も、先生方から日々さまざまな実践を見たり聞いたり体験しています。ただ、大事なのはその実践の

          【解説チャレンジ①】個別最適な学び×ロイロノート〜個別最適な学びとは?〜

          コロナ禍を経て感じる研修・イベントの価値

          公教育では子供達が夏休みに入ったあと、先生たちは様々な研修会に参加をします。 教育委員会が計画した研修会に参加したり、各教科部会や各地区の夏季研修に参加したり、自ら様々なイベントに申し込み参加したりと、人によってはお盆に入るギリギリまで研修したり、イベントに参加しています。 日本の先生たちは本当に勤勉です。 メディアでは、「公教育がアップデートされていない」とか、「日本の教育が世界標準でない」と言われたりしますが、子供達が夏休みに入った後も、いろんな研修会やイベントに参加

          コロナ禍を経て感じる研修・イベントの価値

          痛みに耐えて組織変革・チーム変革をしない、第二のアプローチ

          新しい取り組みをするためには組織を動かしたり、人材や組織開発をする必要があります。そのためには、どのようなアプローチで行うか考えなければなりません。 しかし、一方で長年積み上げてきた組織を変えることは時間がかかり、そう簡単には変わりません。なぜなら文化と仕組みが形成されてしまったシステムに対して外側から部分に対して強い衝撃を与えても、一時的に形状が変わったり、表皮に傷がついたりすることはあれど、すぐに元に戻ってしまうからです。 では、組織・チーム変革をするためには、どのよ

          痛みに耐えて組織変革・チーム変革をしない、第二のアプローチ

          ルールから逸脱してもOKな、組織文化を設計する

          チームや組織の生産性を上げるために、マネジャーレベルの人はルールを設計します。しかし、そのルールも年月が経ちそのままにしておくと、「一体、何のためのルールなのか?」というものになってしまいます。 時には、そのルールが邪魔をします。特に不確実なことが起きた時に、ルールに縛られすぎて逆に生産性が下がってしまいます。 私もルール設計は日々悩みの種です。本当にこのルールは必要なの?定期で開催しているミーティングが本当に必要なのか? その時に自分が参考にしている書籍やある遊びの記

          ルールから逸脱してもOKな、組織文化を設計する

          GIGAスクール構想を散歩のように。

          先日、ある方とお話しした際に、とてもいい話を聞いたので、ここに記しておきます。 その方は、人生を例えて、散歩人生とおっしゃってました。もちろん、全速力で走る時期もあったし、一直線に進む時期もありました。しかし、体が持たないと。 なので、全速力で走るのでもなく、まっすぐに進むのでもなく、マラソンでもなく、目的地を目指すのでもなく、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、気ままに歩くことを取りいれるようにしたそうです。 休みたくなったら休む。たまには後ろに戻ってみたり、力を入れ

          GIGAスクール構想を散歩のように。

          Vol.2 マーケティング戦略を学ぶ 〜市場の選択編〜

          『マーケティング戦略』(有斐閣アルマ)を教科書に用いて、以下の講座を受け始めまてます。3週にわたって市場の選択編を学びました。 自分の復習も兼ねて、まとめていきたいと思います。 前回はマーケティング戦略の概要ということで、全体像を学びました。 その中で最後に出てきた問いが次の内容でした。 「4P(製品政策、価格、広告・販促、チャネル)が相互作用するために、どのように市場を選択するのか?」 3つに分けて整理してみます。 事業機会の選択事業機会の選択は、企業が新しいビジネ

          Vol.2 マーケティング戦略を学ぶ 〜市場の選択編〜

          フラットな組織です!とは言うけれど・・・・

          ビジネスの事業成長を推進するには、意思決定をいかに速くし、実行に移せるかがポイントになります。 そのためには組織はなるべくフラットにすることが重要です。しかし一方で全てがフラットなのはいいことなのでしょうか? 「うちの組織はフラットなんです」と謳って、採用を高める企業もあります。しかし意味や解釈は、企業によってさまざまです。 私の考えるフラットな組織について、掘り下げてみたいと思います。 フラット組織を分解すると「文化」と「情報設計」があるよく言われるフラット組織というの

          フラットな組織です!とは言うけれど・・・・

          なんだかうまくいかない時のポジティブ仮説思考

          新しい環境やポジションにチャレンジすることになった時、失敗や思ったとおりに進まず悩むことが増えます。 そんな時に、私は以下のような仮説思考をすることでネガティブな考えに陥りないようにしています。 仮説1: 「うまくいかない時期」は成長のプロセスの一部になっているこの「うまくいかない時期」を「アンラーニングの時期がきたな!」と思考を変えます。なぜなら、この時期は、まるで暗闇のトンネルを走っているように感じられ、自己評価も低くなりがちだからです。さらに周囲からのフィードバックも

          なんだかうまくいかない時のポジティブ仮説思考