親の飲酒

これは確実に親の悪影響であり、トラウマだが、他人が酔っている姿を見るのがどうやら苦手らしい。

一説によれば、子どもは親が普段とは違う姿を見せることに対して、少なからず心に傷を負うし、恐怖も感じるし、成長過程の脳にもダメージを及ぼすとも聞く。

酔っ払い本人は無自覚だが、当然飲酒経験のない子どもにとっては、普段口数の少ない親が、赤い顔して饒舌な姿を見て、その根拠がまったく理解できずに混乱するのである。

常に襟を正して、とは思わないが、子どもの前でベロベロに酔ってる姿を見せるのは、1ミリも良い影響はないことを理解しておいた方が良いと思う。
子どもが大人になってから、楽しいお酒を酌み交わすくらいで丁度良い。

血は争えずで、自分もそうとう飲めた方なのだが、ついぞ酔う楽しみが理解できずで、随分前に完全に止めてしまった。最近あらためてトラウマが残っていることに気が付いたので、断酒するのは既定路線だったのだろう。
そういえば、飲酒期間は結構長いかったが、その間一度も子どもの前で酔った姿を見せたことはないはずである。

その大酒呑みの父親がいなくなって、何がトリガーで、いつ豹変するかもわからない、つまり結局はつかみどころのない、不合理で不確かな存在と、この先正面きって話す必要はもうないんだなと、心底ほっとしたのは正直なところである。
子は、それくらいに深いところにくさびを打たれているのかもしれないのであるが、酒呑み本人は想像も付かないであろうな。

もう一歩先に進めて大局的に考えると、何も酒呑みに限らす、親の感情があまり上下せずに、安定して穏やかである方が、子にとっては好影響なのは間違いないのである。

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