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名付けたくない感情

あなたの目に、私は映っていますか、私は、どんな風に見えていますか。私は、私が弱ってる時に助けてくれた、そのあなたの優しさを、ずっと胸にしまって、毎日を生きています、あなたの日々の中に、私のことを考えてくれる時間はありますか。

あなたは、誰にでも優しいです、私はあなたが優しさを与える、沢山のうちの1人にしか過ぎないのに、期待して、期待して、落ち込んで、また期待して。こんな感情は苦しくて、消えて欲しいとさえ思うのに、ふとした時にあなたの事を考えてしまう私には、難しいみたいです。

この感情を、消してしまいたくて、なるべくあなたと関わらないようにしようと決めたのに、ずっと続いているLINEも、学校に行けば会えてしまうことも、私からその決意を奪い去ってしまいます。会ってしまえば、目で追いかけてしまうし、話したいと思うし、ばいばいと言いたくなる、私の決意は、こんなにも簡単に揺れ動いてしまうものにすぎませんでした。

誰かと付き合うことは怖いです、この1年、誰とも付き合わないことが私との約束です、これは守りたいこと、守らなければならないことで、私が私であるために必要なこと、だと思っています。もう、傷つける苦しさも、傷つく情けなさも、余裕が無い今の時期に味わいたくはないです、私は、今私がやらなければならないことに、集中しなければならないから、あなたに心を奪われたくないのに、どうして、あなたはそんなにも私を惹きつけるのですか。

ずるいです、ずるいよ、あなたを忘れたいから、優しくしないでよ、朝の電車で、微笑みながら手を振ったりしないでよ、いつでも頼って、なんて言わないでよ、あなたは優しいだけなのに、苦しみたくないとか言いながら、勝手に苦しんでる私は、自業自得だね。

今、私にも、あなたにも、誰とも付き合いたくない理由があって、私とあなたの関係性が変わることなどないだろうし、あなたが私を想ってくれることなどないでしょう、そう頭で言い聞かせてるのに、都合よく解釈して、期待してしまう私を、消してしまいたいです。

この感情は、愛してくれそうな優しい人を、愛されたいから、愛そうとする、そんな私の弱さが生み出した幻想でしょうか。この感情を恋だと名付けてしまったら、私が終わってしまう気もするし、認めて密かに想い続ける方が、楽のような気もするし、私にはどうすればいいのか分かりません。分からないけど、恋と呼ぶのは怖いから、会いたい、話したい、その想いをそのままの形で、私の内に秘めておきます。

一日中考えてしまうあなたと、会えたことや話せたこと、嬉しい言葉をくれたこと、夢に出てきてくれたこと、一つ一つを大切にして、静かにあなたと関わります。沢山抱えてしまいそうなあなたが、苦しんでいたら助けるし、いくらでも話を聞きます。私があなたに惹かれつつあること、誰にも気づかれないように、ちゃんと、閉まっておきます。

まだ私は入口に立っているだけで、頑張れば、きっと戻れるはずだから、恋と呼ぶには拙いこの感情が、いつか消えてくれることを願って、今のままの私でいようと思います。

明日もまた、あなたに会える、どんな服で、どんな髪型にしようかな、明日もまた、手を振ってくれるかな。あなたのおかげで、明日が楽しみだと思えます、ありがとう、本当にありがとう。




誰にも、ありのままを打ち明けることが出来ずにいた感情を、ここに書き留めました、私の中で、この感情達は生きていけないので、彼らの居場所が、ここに生まれてくれるような気がして、少し楽になりました。私のこんな感情の吐露を、読んでくださった方、ありがとうございました。



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