「好き」を因数分解する

憧れている先輩が「今日のあなた、ファッジの表紙になりそう」と両手の親指と人差し指でフレームを作って、私の全身をそれに収めた。
それが去年の4月のことで、以来月刊誌ファッジを愛読している。私は到底何かの表紙を飾れる容姿ではない。だからこそ、たとえお世辞でも、褒め言葉は大変貴重なものなので、反芻して大事にしたくなる。
そのファッジに、最果タヒさんの連載がある。『「好き」の因数分解』。
すてきなタイトルだ。「好き」という特別な感情を読み解くのにぴったりのタイトルだ。
じぶんがあるモノを好きなのは、なぜか。好きになる主体はほかの誰でもないじぶん自身であるからして、好きになったじぶんの価値観や捉え方を理解する必要がある。モノの特徴を把握することも求められるが、じぶんとの対話は避けられないようだ。
可愛らしいモノはほとんどない。偏った嗜好だけれど、なぜそれを好きになるに至ったのか。今日から少しずつでも書き出してみて、腑に落ちる感覚があれば、私の小さい成功体験となろう。

#日記 #好き #感情 #整理

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