テンコちゃん

「さよなら」
そう言って

テンコちゃんは
背を向け
小走りで家路へと 帰っていった

僕はほんのり
寂しくて

少しだけ その場にとどまって
夕日を感じていた

カラフルな世界が
あたたかい オレンジ色に
染まっていく 瞬間

たまらない

モタモタしていると
ちょっと不気味で 真っ暗な世界がやってくる

さあ
僕も お家へ帰らなくちゃ

不気味さが 強くなる
その前にね

#ショートショート #小説 #詩 #テンコちゃん #夕焼け #お家へ帰ろう

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