神無月蘭珠
らんじゅの小部屋「恋煩い」―この瞬間の煌めきを 言霊に託して 残しておきたかった
曇り続きの空に ほのかな連なり 淡い桜色 見上げてみれば うっすら 空に溶けてく ほんのり 心模様 みたいで 切なくて ほっこりする 曇り空が続いて 切なかった いいえ ほんとうは にじむ憂い 曇り桜が 柔らかく包み込んで やさしかった #桜
訪れたそのBarを「イングリッシュパブだ」と言って、クリエイターは女を横に連れてお酒を嗜んでいる。 凄く愉快で楽しそうだ。 少し空間を楽しんだあと、 女はニコニコと少し頬杖をついて、クリエイターに呟きかける。 「もう少し若い頃は特にだけど…私をまるで天然だって言う人も多いんだよ?」 すると、クリエイターは瞳を見つめながら、迷う事なく答えた。ニコニコと。 「いいや。違うね。本当の天然はもっと違うよ。君は1つ1つ、分かってるよ。だから違うね。」 女はその言葉を聞くと、テーブルに置
付き合ったら なんで アラレもないお願いを のぞむわけ? 恥ずかしいじゃん!! 屈辱じゃん!! なんで そんなに奉仕的になれんの? バカにしないでよ なによ... なによ...っ!! 大嫌いなんだからねっ!! バシンッ!! (バッグを思いきり地面に叩きつける音) #恋煩い #愛
シーは、行ったことがない。 ランドは子供の頃に少し。 スパルタのクラシックピアノの気分転換に、音楽家の叔母が教えてくれたディズニーの楽譜は簡単で、夢が溢れる楽しさが溢れた宝石箱。 合間に童話を絵と文で楽しんで、五感で膨らませた創造の世界。 同僚に誘われてもなんとなく断って、恋人か子供に連れていきたい場所へ託す。私の子供が生まれるのか不確定なのに。 ランドで得られるディズニーの魅力と、私が得てきたディズニーの魅力は、少し質が異なっている。 惚れた男
密室に誘い込んで 貴方が私を求める時 五感でめいっぱいに 押し寄せる重圧を 受けとめてみることに 必死で パンドラの箱が 開いた時 新たなる魅惑の感覚が 脳を浸透していく それはまるで 遮る術のない波の様に 静かに だけど早急に 広がりをみせて 私を覆っていく だから 戸惑い 混沌 葛藤 後日にジワリジワリと 脳で苦悩する 遮ることの出来ない ささやかな乙女心が 操を守るべく 抗う やがて すべてが浸透した時 覚醒の目覚めをはじめる 真っ黒
「さよなら」 そう言って テンコちゃんは 背を向け 小走りで家路へと 帰っていった 僕はほんのり 寂しくて 少しだけ その場にとどまって 夕日を感じていた カラフルな世界が あたたかい オレンジ色に 染まっていく 瞬間 たまらない モタモタしていると ちょっと不気味で 真っ暗な世界がやってくる さあ 僕も お家へ帰らなくちゃ 不気味さが 強くなる その前にね #ショートショート #小説 #詩 #テンコちゃん #夕焼け #お