米ぬか不使用のコンポスト、その後どうなったかな?
コンポストを運用するにあたって最も注意しなければならないのは、本当は地中に人が埋…ご近所に迷惑が掛からぬよう虫や異臭を発生させないで継続することにあるでしょう。
という訳で今回は、以前に投稿した米ぬかを使わないコンポストの記事の続編です。
前回はとてもローコストで巨大なコンポストを庭に作ったところまででしたが、さてその後は…?
とある大雨の日、から数日経ったある日のこと。
コンポスト周辺に小さな黒い羽虫が湧いていることに気が付きました!ウッヒャー!
すぐさまハエ蚊用スプレーで事態を収束(そして何事もなかったかのように)。
原因は、強雨の勢いで表面のカチカチ土がめくれて中身が露わになったため。
以後はビニールのプチプチシートでコンポスト表面を覆うことにしました。
この頃にはコンポストの右半分は殆どいっぱいに。…てことはそろそろ左半分は全て堆肥化された、かな?
シートを被せてから1週間。いよいよコンポストの中身を確認します。
果たして生ゴミは上手くコンポスト(堆肥)になったでしょうか?
シートをめくると…
草が生えていました(笑)
これはカタバミとミカンの芽です。
つまり引っこ抜いて入れた雑草のカタバミと、生ゴミ中のミカンの種が、堆肥化されずにそのまま育っちゃった!な状態。何と、たくましい…。
ごめんね、また引っこ抜きます。
因みにコンポストの左上にこんもり生えているのもカタバミ。
黄色やピンクの花をつけてる間は、まぁ可愛いのですが、種で増えるし球根もつけるしで、あまり庭中に増殖してしまうとなかなか厄介です。
さて、コンポスト内の土の表面を見てみると、
乾燥していて全体的に陥没している感じです。
これは中の生ゴミ&雑草が堆肥化された証拠ではないでしょうか!?
期待大。ではいよいよ掘ってみます。
ザクッ!
お!中の土はしっとり気味でなかなか良い色をしていますね。
いい感触。では掘り進めます。
おっと、根っこ!雑草の根ですね。堆肥にならずに生き残っています。しぶとい…。
しかし雑草の葉っぱのグリーンの色は全く見つかりません。上手く分解されて堆肥化された模様。
根っこ、多いです。次からは雑草の大きな根は短くカットしてから入れた方が良さそうです。
土の色は良好。因みに臭いはなく、全く臭くありません。つまり、
【堆肥化が終わって→臭いが無くなると→虫も湧かなくなる→ビニールのシートも不要になる】
時間経過と共にコンポストの扱い方も変わるということが分かりました。なるほどですね~。
さらに掘ります。
なんとこの白いのは卵の殻!分解され切らないで残っています。
これは土中のカルシウム分として役立ちそうなので、このまま土と一緒に使うことにしましょう。因みにこの白い殻も今となっては無臭です。
おお!ミミズがいるではないか!(苦手な方すみません)どこから入ったんだろう?(笑)
ミミズは土壌改良にはウェルカムな存在です。釣り具屋で売られていると知り、買って来ようと思っていたぐらい。
今後は庭の花壇の中でどんどん仲間を増やして頂きたい。
草の太い茎と…あれ?何か生えてる?
こっちにも生えてる!こ、これは…も、もしや…もやしwww!
何と生ゴミ中のもやしの根が土中で発芽していたようです。
食べ終わった後の根っこから再び誕生するとは、豆苗みたいな人生?(菜生?)それが土の中でも行われるとは。
植物の生きるパワーを改めて感じさせられました。
そんなパワーいっぱいの植物を頂くことで、私たちの体は成り立っているんですね。有り難い。
その後コンポストの中身全体を掘り返すとこんな感じに。
最終的に大きい草の根や茎は残ってしまいましたが、葉っぱや生ゴミの姿はどこを探しても見つかりません。
* * * * *
かつては生ゴミと…
雑草を重ねたミルフィーユ状態でしたが…
* * * * *
ガッツリ入れていたバナナやオレンジの皮、コニファーの葉っぱも、見事に堆肥化されたようです。つまり、
人生初のコンポスト作り、大成功ー!!ヤッター!\(^o^)/
因みにコンポストの右半分を覆うカチカチ土とは土色が全く異なります。
* * * * *
* * * * *
きっと栄養もタップリの園芸用土となっていることでしょう。
根っこを取り除いて、完成。立派なリサイクル堆肥土が出来ました☆☆☆
カチカチ土を再利用したくて始めてみましたが、嬉しい結果となりました。
家庭ゴミの排出量を減らし、新たな園芸用土を買うこともなく。
これをなんとかGズなどと言う代わりに、循環、と言っておきましょうか。
土も水も空気も、人の往来も、世を巡るお金も、そして私たちの体の中の血液も、更には全ての生ける物の魂までもが、
全て留まることなく、グルグルぐるぐる、
世の万物は循環しているようなのです。
これが宇宙全体の決まりごとであることを知れば、人が幸せに生きるのはさほど難しいことではないのかも。
(おっと、別の話になっちゃいそうだな)
そういえば最近、古い園芸用土の処分に困った人がこっそり公園に土を廃棄することで、公園内の植物の生態系が壊されている…そんなニュースを耳にしました。
結局のところ、家の外に迷惑事を押し付けると、これもグルグル循環を起こして自分の元に災いとなって戻って来るシステムです。
それがケガだったり病気だったり、事故だったり散財だったり、家庭不和だったり仕事上のトラブルだったり…
まさに自分で撒いた種。
ガーデニングとは、隣の家に負けずにきれいな花を咲かせること、ではありません。
植物や土や虫と対峙して、教わることがたくさんあります。
ガーデニングは、物言わぬ先生が大勢いる自由学校のようなものですね。
(草むしりなどは無心になるのに丁度良い授業です。授業料はタダ!)
さて話を元に戻しまして。見事に生まれ変わった我が家の自家製ふかふかリサイクル土。
これからも庭の花や野菜が元気に育つ土台(文字通りの)として、再び活躍して頂きましょう。
では早速、花壇に使ってみようと思います。
レイズド型の花壇を家族で作ってみました。
ここは地中にガス管が埋まっている場所なので大型の植物は植えられません。
話し合った結果、元々この場所にあったピンクジャスミンの鉢を置き、その横に新たにラベンダーを迎えることに。
自家製リサイクル土には排水性を良くするために、バーミキュライト、鹿沼土、もみ殻、そして防虫にオルトランを配合します。
あまり栄養分が高すぎても逆に植物が育たなくなる性質があるため(過去の経験により同じ轍を踏まないように)、カチカチ土も少し足します。
花壇、準備完了。
(右半分は鉢を置くスペース。庭土から出た石を敷いています)
では植えてみましょう。
おーーー!いい感じ。
右の鉢はピンクジャスミンとアラマンダ(アリアケカズラ)。共につる性なので隣のラティスに上手く絡まると良いなぁ。
因みにどちらも巨木化する性質があり、特に沖縄で入手したアラマンダは戸外での越冬は厳しそうなので、我が家では鉢での管理です。
左は新入りのラベンダーとちょっと珍しい品種のニチニチソウ。
ラベンダーは鉢で育てるとよく根詰まりを起こして失敗しがちですが、ここならばきっと大きく育つでしょう。
春の庭の花は以前ご紹介させて頂きましたが、夏の景色も楽しみです。
最後に、今後のコンポストの運用について。
夏の間は気温が高いため堆肥になるのがたいへん早いらしく、生ゴミの堆肥化は1週間で終了する、という情報を得ました。
そんな訳で、コンポスターの右半分は夏季限定のシソ畑として利用することに。
残りの左半分のスペースをさらに左右に分割し、今後も生ゴミとカチカチ土を利用した堆肥作りを継続したいと思います。
手間は少々掛かりますが、最初の枠組み(コンポスター)さえ準備すれば、後は中に生ゴミと材料のミルフィーユを作っていきほぼ放置で出来上がるので、さほど難しくはありません。
ガーデナーの方、土の処分にお困りの方、そして土のグルグル循環再利用にご興味ある方は是非、お試しになってみて下さい。
(前の記事でもご紹介しましたが、マンションのベランダなどでも出来る小型サイズのコンポスターも色々あるようです)
ではまたー!
より良いグルグルライフを。(^^)/~~~
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