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もうすぐ節分②

寒いなぁと思いつつも、今年は暖冬だとか。そんなことを言っているうちに4日日曜には立春を迎えます。

明日は節分。日本中で知られるようになった、恵方巻を丸かぶりする大阪発祥と言われる風習の準備をしてる方もおられるでしょうか。

大阪育ちのわたしの場合、子供の頃は親が巻寿司を自宅で作っていました。具もかんぴょうやでんぶ、卵焼きといったもので、お刺し身なんて入っていません。当時巻寿司はそれなりにごちそう感があったように思います。丸かぶりすると、願い事が叶うのだと教えられ、がんばってほおばるのですが、きょうだいと変顔をして笑わせあったり、手を出して脇をこそばしたり、これを見かねて親が巻寿司を最初から切って出す年もあったりしました。買う場合は、当時は程よい値段のお寿司屋さんがまだたくさんありましたので、そういうところで買ってました。

巻寿司は親によると、大ごちそうとして修学旅行のお弁当に持っていったとか(修学旅行にお重を持って行って、皆に配る用の茹で卵だけの段もあったとか、1960年くらい?なのでごちそうの概念が大分違います)。わたしは幼い頃は巻寿司はそこまで好きでなく、遠足ではサンドイッチを希望。最近になって、お刺し身を巻いたお寿司よりも巻寿司の優しい味のよさがわかるようになってきました。

節分は、他に柊の枝に焼いた鰯の頭を刺したものを玄関に飾るとも。柊の棘と鰯の臭さに鬼が逃げていくとか。これも子供の頃は、まだまだ野良猫が沢山いたこともあり、我が家では知ってはいたものの、飾ったことはありませんでした・・・。

豆まきは鬼(魔)の目を狙って投げる、鬼を滅するというところから豆を使うようになったという説が有力のようですが、東北の方では殻付きの落花生を撒くとか。35年くらい前でしょうか、大阪でも撒いた豆の掃除が面倒なこともあり、殻付きの落花生を撒いて、後で剥いて中身を食べましょう、豆も無駄にしないで済みますよ~、と結構言われた時期もありましたが、結局根付いてはいないようです。ちなみに一度やってみましたが、殻を剥くことを面倒に感じ、二度としませんでした・・・。

全国に広まった恵方巻は、食べるなら買ってくるのが当然となり、具も豪華で、最初から切られているものも多く、今や鰯を節分に食べる人など少なくなっていそうで、ここ40年程度でも季節の行事が大きく変わってしまっていると感じます。キリスト教由来の西洋の行事に押されがちなことは少し残念に思っています。

ちなみに節分の趣向のお茶事だと、普段はあまり使わない鰯をつみれにして椀物に入れたり、煮物にしていただくこともあります。鰯の頭を飾る話を知らないと意味がわからないかも・・・。お豆さん(関西では「お」と「さん」をつけるのです)の煮物などもこの時期ならではの献立ですね。

今日の菓銘は「厄払」。
枡の中の棒の向きを迷ったのですが、購入したお店の写真に合わせておきました・・・(右上から左下に落ちる方とどちらにしようかと)。中のあんこの中にきな粉も練りこまれていて香ばしかったです!

4日は立春・・・朝搾りの発売日。いくつかのお酒を置いている店の飲み比べに行こうか悩み中です。
もしこの時期に、地元でないところにいらして、日本酒にご興味があるなら、是非その土地の立春朝搾りもお試しください~。



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