お出かけ ~京都国立博物館 茶の湯~
秋真っ盛り。過ごしやすい気候となって、散歩を兼ねて出かけたい気持ちにようやくなってきました。
そんな中、宣伝を見て以来、この秋に絶対に行こうと決めていた、8日から京都国立博物館で始まった「京に生きる文化 茶の湯」展に行ってきました。行ったのは先週、開幕してすぐの平日。あいにくの曇天でしたが、海外からの観光客も戻る前で、そこまで混んでいなかったので、堪能することができました。
さすが京都国立博物館。国宝級の出品物も多かったのです。ただ、ここ10年ほどがんばってあちこちに足を運んでいるからか、わたしにとっては、再会、となるものも多かったです。
様々な情報の入る現代。写真やTVなどで先に目にすることも少なからずあり、正直なところ、これは初めて実物を見たんだっけ、となることもあります。
今年、東京国立博物館が創立150周年だそうですが、できたばかりの頃は宝物の美しい写真が載った本などもなく、観覧者は見る物全てが驚きと感動に満ち溢れていたのだろうなぁと思います。そういう時代の人が少しうらやましい気もします。
それでも、なぜわざわざ会場に足を運ぶのか。やはり本物でないと見えない、写真を眺めているだけだと見過ごしてしまう、色合いや細工、角度などがあるからでしょうか。
10年以上前に、福岡旅行で初めて国宝「漢委奴国王」の金印を見ました。とても小さいことに強い衝撃を受けました。教科書に写真は載っていましたが、わたしは実際の大きさを想像することなくその写真を眺めていたのですね。福岡で小さな金印を見て、やはり実物を自分の目で見るのはかけがえのない経験だと強く感じました。
自分の想像力の浅さの裏返しかもしれませんが、またこういう驚きに出会いたいこともあり、興味のある博物館の展示には足を運んでいるのです。
芸術の秋、この茶の湯展の後期にも足を運ぶか考え中。他にもいくつか行く予定にしている展覧会があります。大阪は京都・奈良も近く見応えのある展覧会が多々開催されているのは幸せだなと思います。
写真は京都国立博物館近くの七條甘春堂さんの柿餅。柿があまりにもリアルで、思わず買ってしまいました。軸の部分は昆布とのことでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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