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38歳でもっかいチャレンジする、その3

みなさんこんにちは、やまんです。

さて2023年2月に出会った博多の珈琲屋からの、3月。

博多で出会った珈琲屋の後、とても充実と安心感に満たされて生活していました。
何かモヤっとしていた世界の霧がはれつつあるような。

3月。東京のとあるcafeで姪っ子が個展をする事に。
色々と多感な時期、複雑な年頃の姪っ子も自分の殻を破るべく新しい事にチャレンジするという事で応援がてら向かいました。

そこで、自分の脳裏に電気が走った、否、スイッチが点いたのを覚えています。

そのカフェはセルフカフェといって、
コーヒーやその他の飲料をマシーンで抽出、お客様みずからテイクアウト、お持ち帰りも良し、店内でイートインも良しという事業形態のお店でした。

お客様の性善説に任せて、見事無人の店舗を営業していました。
店主の一言。「お客様を信じる方がコスパがよい」
つまり、お客様はこんな犯罪を犯すだろう、こんなデメリットがあるだろうとこちらが考えれば考える程、セキリュティや制限を設けてどんどんコストがあがるということだそうです。

ここでちょっと路線を分岐して

珈琲屋を営む上でとてもシビアな問題は支出、その中でも固定費の金額が、単価の安いコーヒー一杯に、まるで酸化したミルクポーションのように重くどっしりとのしかかってきます。

およそ2023年現在では、都内でハンドドリップのコーヒーを飲むなら平均で一杯約800円〜します。
何故にここまで高いのか?
店舗家賃、高熱通信費、材料費、保険、融資返済、そして人件費がかかってきます。
その沢山の支出を賄う上では一杯の値段も釣り上がってくるわけです。(もちろん原材料高騰などもあると思います)

中でも人件費というのはとてもシビアな課題です。
昨今の国の施策も人件費をあげる動きは年々増していっております。
帳簿上、経営上、人が必ずいる前提で計算しているのでその費用の割合は大きくあります。
ですが、人は人。
人を雇用している会社やお店での問題ではスタッフ間同士、社員同士での業務的トラブルや感情的トラブルもあり、コントロールの難しい部分だと思います。
人生や選択の中でいつまでもお店に勤めて居ることもあれば居なくなることもあるわけで、そういう視点でいうと変動費だとも思います。
一杯のコーヒーの中にそんな不確定要素も含まれているわけです。

さて、東京の港区や渋谷区のような人の沢山いる場と、この千葉でローカルな谷津駅にどのくらいコーヒー通がいるでしょうか?
わからないものですが、おそらく前者のほうが分母は大きいと思われます。
そして、一杯800円の珈琲を月にどのくらいの人が飲んでくれるのか…。

この珈琲屋を営む上で、人件費の高騰や離職率、コーヒー原材料含むエネルギーの高騰、そしてコーヒーを飲む人の数が大きな課題としてぶら下がっており、そこが僕の珈琲屋を始めたいという願望を遠く遠ざけておりました。

〜〜〜

路線が本線に戻りまして、
このとあるセルフカフェというのが僕のその不安要素解決してくれるきっかけになりました。

以前は僕が、または教育したスタッフが珈琲を淹れてさしあげることしか頭にありませんでした。
なので、別で仕事をしている僕には、時間もあまりなく、スタッフを教育している間に予算が尽きてしまう、物理的に難しい事が分かっていました。

ですが、もしかしたら、そのやり方にこだわらなくても、自分の本当の目的は達成できるんじゃないかと思ったのです。

お客様にとって、珈琲は世の中に沢山溢れています。
缶コーヒーにはじまり、コンビニで売られているストロー付きのカップコーヒー、またコンビニにあるコーヒーマシーン、ファミレスのコーヒー、ドトールやスタバ、マックカフェ、喫茶店、珈琲専門店、ホテルのラウンジ、などなど。
ありとあらゆる選択肢があります。

現時点でお客様の求める珈琲の世界は多様化しているのです。

お客様は自分の人生に珈琲を添える時、
いつ、どこで、何を、選ぶのか。

珈琲屋として僕は珈琲を通して、お客様に何を感じ取っていただけるのか、何が提供できるのかという事に、シンプルに考えの矛先が向いたわけです。

お客様には選択の自由がある。

僕は珈琲屋としてお客様に対してどうありたいかどう必要とされたいかの目的がある。
「1人の人生の無くてはならない一杯をつくりたい」
「毎日の人生に落ち着きと幸せを提供したい」

もしかしたら、人件費やら何やらを考え過ぎて、
提供するこちら側からの視点しか考えてなかったのではないか?
問題点を抱え込まなくてもできるやり方があるんじゃないかと気がつきました。

するとほんとに今まで悩んでいやモヤモヤがスッと晴れて、一本のクネクネと曲がった道が見えてきました。

3月の出会いから‥

たしかなきっかけを見つける事ができた僕は
お客様をもう一度1人1人と向き合っていくことにしました。
そして、何を求めているのかそれぞれの思いにアンテナを立てて仕事をしていきました。

それから3ヶ月後、奇跡的な縁が生まれます。
僕が営んでいる美容室の谷津駅に空き物件が出たのです。

さてさて、少しずつですが今現在の時間軸に追いつこうと綴っております。
ちょっとした茶菓子のように、日々のコーヒーのお供になれたら幸いです。
ではまた次回に。

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