いい会社をつくりましょう

40歳が近くなり企業経営に片足を突っ込むようになった。

すると、以前より遥かにビジネス書を読む比重が大きくなる。

どのように会社を経営するといいか、他所はどのような経営をしているのかが気になるのだ。

いい会社をつくりましょう

少し古いが、2012年に新訂された『いい会社をつくりましょう』という本を手にとってみた。読み始めた理由は、タイトルが悩んでいる内容そのものだったから。

著者は、寒天の製造メーカーである伊那食品工業株式会社最高顧問の塚越寛氏だ。今年で84歳になるという。

大事だと思った点

以下、ぼくが大事だと思った点を箇条書きにて紹介する。

  • 企業の目的は、社員を幸せにすることを通じて、いい会社をつくり、社会に貢献すること

  • 会社にとって、利益も成長も手段

  • 信頼に基づく経営では、管理部門は小さくても足りる

  • 本来あるべき経営の姿に戻し続けること、原点に戻ることが、真の改革

  • 老舗経営の思いこそが、グローバル・スタンダード
    ❶無理な成長をしない
    ❷安いというだけで仕入れ先を変えない
    ❸人員整理をしない
    ❹新しくより良い生産方法や材料を常に取り入れていく
    ❺どうしたらお客様に喜んでいただけるかという思いを、常に持ちづける

  • 21世紀は人間として真の豊かさを求めていく時代になる(特に環境保全)

  • 仕事を追うか、仕事に追われるか。やる気があると、仕事を追いかける

  • 立派な社会人のものさしは、人の役に立っているか、人をどれだけ幸せにしたか

  • 智恵とは、知識が体験を触媒にして発酵したものである。智恵は、机上の知識や理想論からは生まれない。

  • すべての人間に通じる最終的な目的は、この世の中に生きる人々を幸せにすること

チェックリストにしてみた

以上をぼくなりにチェックリストにしてみる。

□成長ありきの経営になっていないか?
□ガチガチの管理組織になっていないか?
□人を簡単にクビにできると思っていないか?
□社員を大事にしているか?
□取引先を大事にしているか?
□顧客を大事にしているか?
□新しいことにチャレンジし、モチベーションを維持する努力をしているか?
□頭でっかちにならず、行動しているか?
□地球環境や他人に優しく生きることができているか?

経営とは

経営とは、人を思うこと。

たった一言でまとめると、そう言えるのだと理解した。

単純だけど、深い。

深いけど、浅くなりがち。

浅くなって、複雑にしたがる。

複雑になると、わからないことが多くなる。

わからなくなると、学習が必要だと諭される。

そして、今日もビジネス書が生まれるw

ビジネス書を100冊読んで知識を蓄えるよりも、職場のスタッフ1人が満足して働いているかどうかを感じられるか。

それを忘れないでいたい。

どうにもこうにもいかないときもあるだろう。

それは経営者のセンスがないということなんだろうから、そのときはサッと身をひこう。

自分の能力の活かす場所は、きっと他にある。

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